シアトル編 [4]

シアトルは桜の街だった。シアトルは桜の街だった。

居候先のエツヤさん&愛犬バディ&キャロウェイ、3泊でやってきた東京の友アミさん&生後10か月のリリちゃん、私&丁稚ケイでローレルハーストの丘を登る。

満開の桜に迎えられた。夢みたい。眼下に静かな海が広がる。あまりに美しくて、幸せで、出来過ぎだわ。涙が出そうになる。奇跡だな。

咲いてくれてありがとう。咲いてくれてありがとう。

ケイにとっては生まれて初めての桜になる。よく見て、シアトルの桜だよ。話しかけながら抱き上げる。一生、忘れられないだろうな。

 

オリビアに習ったのは、これぞアメリカ!なお菓子。オリビアに習ったのは、これぞアメリカ!なお菓子。

大阪のライター・ハルミさんの親類で、ベーカリーで働いた経験もあるオリビア宅を訪ねた。広い台所がかっこいい。

オリビアとアミさんはいずれも手芸好き&ベーキング好き。「同じにおいを感じるわ〜」とアミさん。ブラウニーを焼いてもらった。

 

オリビア手製の髪飾り。オリビア手製の髪飾り。

生後10カ月のリリちゃんは、生後9カ月の丁稚ケイよりいつも「一歩先行く女」なのだった。つたい歩きもできるし「ママ」と言える。ケイはまだ無芸…。

オリビア手製の髪飾りは、いつもリリちゃんの帽子に付けているアミさん手製の飾りと似ていてびっくり。

 

ヴィンスのショートブレッド。ヴィンスのショートブレッド。

お次は建築家のヴィンス宅へ。シアトルでの居候先エツヤさんの友人で、お母さん直伝ショートブレッドを紹介してもらった。アミさんと一緒に質問攻め。

 

バターの香りがたまらない。バターの香りがたまらない。

アメリカとしては小ぶり、日本的には2倍ぐらいのサイズに焼きあがった。素朴だけれどリッチな味わい、止めらなくなってクッキーモンスターになる。

「チカコさんの<黙らせサブレ>にも通じますね」とアミさん。

 

窓一面、桜並木が縁どって。窓一面、桜並木が縁どって。

わぁ、ここも桜、桜だな。ヴィンス宅の近所の人たちで、30年前に植えたという。

 

100年前のオルガン。


ヴィンスのおばあちゃんのオルガンをアミさんが弾く。なつかしい音色がした。

アミさん帰国前日、スーパーでシメ。アミさん帰国前日、スーパーでシメ。

ヴィンス夫妻宅からの帰り、スーパー「セントラル・マーケット」へ。大規模でオーガニック素材や量り売りコーナーも充実、日本の食材もたくさんあって楽しい。またメープルシロップや醤油の出る蛇口を発見。

前回はメープルシロップがなぜか泡立ってあふれ出し、注ぐのに失敗して放置。エコなつもりが全く反対の行為に及んだ私だったが、今回は無事にうまく注げた。アミさんが笑いながらほめてくれた。
 
ダブル赤子連れで3日間、シアトルを駆け抜けた。ダブル赤子連れで3日間、シアトルを駆け抜けた。

あっというまにアミさんは帰路に。空港までの道のり、2人で「ありがとう」「さみしいな〜」とずっと惜しんでいた。また東京で会えるのにね。

赤ちゃん連れのダブル旅行なんていましかないかけがえのない時間、2度とない奇跡のような旅だった。生きるってやっぱりすばらしい。来てくれてありがとう、一緒に楽しんでくれて、心からありがとう。