福岡〜東京編[上]久留米で双子の夏休み

双子の甥っ子、初めての夏休み。

双子の甥っ子ユウとリョウは今春、小学校に入った。初めての成績表をもらった。国語、算数、図工…総合点ではまったく同じ成績だった。さすが双子だ。

1歳の丁稚ケイは2人にとって弟分、かわいがりようったらない。

3人でごろり、川の字で眠る。いや「工」の字か…。

午前6時半、ラジオ体操に出かけたはずが。

出席カードを首からぶらさげた2人が帰って来た。しょんぼりしている。

あれ、どうしたの?「恥ずかしいと」。歩いて5分の公園まで行ったものの、遠巻きにしたままトンボ帰りしたらしい。

えー、なんで。せっかく行ったのに。

2日目、じゃあ一緒に行こう。

姉と私、ケイと5人で公園へ。まだ涼しいな。

双子はちょっともじもじしながらも、ケイの相手をしているうちに体操が始まった。

バギーのケイも「しゃーない、付きあうか」。無表情のまま手を動かす。

午前9時、パン・ド・キュイソンの朝食。

2人は午前8時半、学童保育に出かける。私の久留米探検、はじまりはじまり。おしゃれなパン屋さん「パン・ド・キュイソン」へ。東京でもなかなか見かけないメープルバターが売られていた。

ベーコン、レタス、目玉焼き入りの「BLTT」がふんわり、パリパリで気に入った。315円。

姉は「4足のわらじ」をはく。

フルタイムで勤める大学講師であり大学院生であり、双子の母であり、病気の母と暮らす娘であり。

しかも夫は単身赴任、平日は1人で見ている。いやー、我が姉ながら、すごい。

週末は唐津へ。

大学院のゼミ合宿へ途中参加するため唐津へ出かけるという。甥っ子シッターを口実に便乗した。

老舗の豆腐店のソフトクリーム、300円。

姉と別れて駅前の商店街を探検する。

ざる豆腐で有名な川島豆腐店で、抹茶と豆乳のソフトクリームをほおばった。シャリシャリしてあっさり、「アイスクリン」と呼びたい。小1には甘さが物足りなかったようだったけれど。

からつバーガー、スペシャル460円。

来たから名物を。虹の松原にある「からつバーガー」へ。ザ・日本のバーガーだった。

バンズが外カリッで、ふっわふあ。ちょっと甘めの照り焼き風のソースも、初めて食べたのになつかしい。

帰ったら、さあ宿題しよう。

絵日記、自由研究、国語と算数ドリル・・小1でも宿題はたくさんあるんだな。どれどれ。

リョウのドリルをのぞく。「えをみて、□にことばをかきなさい」。切手は「きっぷ」になっていた。うーん惜しい。

木琴は「もれる」っていったい…。

いまが旬、岡山の白桃をガブリ。

岡山の叔母が送ってくれた。「やったー」「かたいの、くださーい」。

双子も大好物なのだった。私も私も。東京では高くて食べられない。ざっくりした独特の歯ごたえ、たまらない。

鹿児島の夏煎茶、ひんやり。

鹿児島のチエコさんからいただいた。福岡・天神で開いた「パリのおやつスイスのおやつ」イベントに来てくれたのだった。

日本茶インストラクターの彼女は、「国内外で鹿児島茶のよさを広めたい」との夢がある。

「静岡に次いで生産量2位なんですけれど、あまり知られていなくて」。おやつと鹿児島茶の会なんて素敵、何か一緒にできたらいいな。うっしっし、鹿児島へも行こう。

夏煎茶は水出しティーバッグで、見るからに涼しそう。お土産にもいいな。

やっぱり外せない。久留米の焼き鳥。

もう何度も来ているけれど、やっぱり1滞在で1回は食べに行く。座敷も広い。一口サイズだから子どもでも食べやすい。ほとんどファミレス感覚だ。

今回も行きつけの「天井座敷」へ。もちろん名物のダルム(腸)は欠かせない。「豚バラいるひとー」「皮はー」「はいっ」。乗り遅れまいと耳をすまし、かるた大会状態になる。大人3人で4000円ほど。安い。

シメは久留米ラーメン。

お子さまメニューや子ども椅子があるのはもちろん、麺カッターやゆりかごまである。子連れにやさしくおいしいのが「龍の家」と「清陽軒」だった。

姉と母は「龍の家」派だった。麺が秀逸なのだった。確かに。「龍の家」で先日、ラーメンのミニサイズを頼んだが結局、替え玉をしてしまった。何やっとんじゃー。

清陽軒は焼き飯が絶品。

細かく刻んだカマボコ、卵、タマネギと一見、材料はごくふつうなのに、パラリとした仕上がりで、油が一粒ずつきれいになじんでいる。どこにもない。

いつもラーメンとセットにしてしまう。900円。持ち帰り用の箱もくれるから残しても安心なのだった。

でも家に帰って10分で「やっぱり熱いうちに食べよう」。すぐカラにしてしまった。再び叫ぶ。何やっとんじゃー。