1ユーロ≒100円。
イタリア・トリノでは食材スーパー・イータリーへ行った。
スーパーじゃないか、巨大デパ地下か。
うーん、表し切れていない。
日本にも進出しているが、広いのなんの、楽しいのなんの。
買い物かごを引き、ジグザグ、ジグザク…。
市場のようなディスプレイもワクワクした。売り場ごとに味わえるコーナーにもときめいた。
パリ、NY、東京…どこでもお目にかかったことがない。
食のテーマパーク、たった2時間半ほどでは回り切れなかった。
ピエモンテ名物ツナマヨソース、120g入り1.9ユーロ。
サルサ・トンナータはピエモンテ名物のソースで、2年前の訪問で出会った。
まさに「ツナマヨ」、思わず手が伸びた。安い。
買った日の夜、宿の隣村の食堂で、仔牛の薄切り肉にかけたのをいただいた。
なめらかなペーストで、ちょっとふんわり。
ケッパーが入っているのがポイントか。
きっとご飯にのせてもあうだろう。
日本でもツナとマヨネーズって鉄壁の組み合わせなのに、一つになった商品って見かけない。
求む商品化。いや自分で作ろう。
瓶の裏を見る。
ヒマワリ油60%、ツナ15%、卵13%、ケッパー3%、エキストラヴァージンオリーブ油3%、アンチョビ1%、ワインビネガーとレモン汁少々、とあった。
エトルスカ・スープの豆のミックス、250g入り2.6ユーロ。
割りソラマメ、赤レンズマメ、グリーンピース、白インゲンマメ入りとあった。
東京・代官山のイータリーでも同じ豆ミックスシリーズを買ったことがある。
「女神クップラのスープ」「気まぐれスープ」で、確か値段は3倍した…仕方ないか。
カラフルで、にぎやかで、おマメさんたちのはしゃぎ声が聞こえてきそう。
台所にあるだけでうれしくなりそう。
小豆にしろ黒豆にしろ、日本のおマメさんは混ぜたものってあまりないな。単品主義というわけか。
ま、自分で混ぜたらいいのだけれど。
煮る前に1時間、水に浸してからゆで、トマトスープにどうぞ、とあった。
ヘーゼルナッツのケーキミックス、280g入り3.98ユーロ。
ピエモンテ名物・トルタ・ディ・ノッチョーレ(ヘーゼルナッツのケーキ)のもとがあった。
卵2個と水100mlを加えて混ぜて焼くだけ、とある。
本当はヘーゼルナッツパウダーが欲しかったのだけれど、見つけられなかった。
アーモンドとは違う濃いナッツらしい味わい、楽しめるかな。
モデナの白牛パルミジャーノ・クリーム、180g入り7.8ユーロ。
お、いい値段したんだな。あとから気づいてどうする。
希少な白牛のパルミジャーノ・チーズが44%入っている。混じりけのない香りがいい。
でもやっぱり本当のチーズのがいいな、って当たり前か。
パスタにからめていただこう。
塩味クラッカー、250グラム入り3.3ユーロ。
イータリーは今春、開通したイタリアの高速鉄道「イタロ」のケータリングを担当しているという。
お店のPOPにも「イタロ」のモダンな車両があしらわれていた。
四角いクラッカーはセモリナ粉のスナックで、フェンネルが効いている。
おいしいっ。カリカリ、サックサク。香り高い。
輪っかもイケる、250グラム入り3.3ユーロ。
かたちも素朴でいいな。ザクザクした食感はずいぶん軽い。
オリーブ油の香り、クセになる。すごくシンプルでクセになる味だな。
自称・ノリテツ、スナックをかじって「イタロ」に乗ったつもりになろう。
バビのヘーゼルナッツチョコペースト、150g入り4.5ユーロ。
日本にも店があるチョコレート店「バビ」のヘーゼルナッツとチョコのペーストがセール品として山積みされていた。
思わず2瓶、手に取った。待てよ、日本のイータリーでも売っているかな…。
まあいいや。
迷ったら買いだ、買いー。
後から「何でこの子、連れて帰って来たんだろう…」と思うことも多いのだけれど。
大切に少しずつ味わおうなんて思わず、出し惜しみせずじゃんじゃん楽しもう、人生もお土産も。