NYのケーコさんと浅草・雷門で再会。
仲見世は平日の午前中というのに混雑していた。バギーで来るんじゃなかった…。大提灯の下で待ち合わせた。15分ほど遅れてしまった。ごめんなさい。
「チカコさん、ひょっとして、方向音痴?」ナオコさんに訊かれた。はい。キッパリ言う。迷ったっていい、そのうち着くわ。どこかで思っているせいか。
ケーコさん、ザヒトさんの笑顔が見えた。
ケーコさん宅に3月、転がり込んだ。メープルシロップをつくるYMCAに週末、連れて行ってくれた。マンハッタンから2時間半、まだニューヨークだった。
暖かすぎてシュガー・シーズンは終わっていた。でも森の散歩を楽しんだ。
献立集も買った。85のレシピが載っていた。カナダ人スタッフが好きなのは「メープルがけのオートミールがゆ」だった。
ケーコさんは「卵に牛乳を適当に混ぜて蒸して、シロップをかける」という。カラメルいらず、おいしそう。
アメリカ南部料理を食べにハーレムへも案内してくれた。ケーコさんとトルコ系のザヒトさんコンビだった。
ザヒトさんは初来日。
スーツ姿だった。あれ、休みじゃないのかな。「いつでもどこでもスーツ」という。フロリダでのバカンスでも上着を着ていたという。
「東京なら目立たない」。まぁそうだけど。
覚えた日本語を披露してもらった。
「イラッシャイマセ〜」「アリガトゴザイマシタ〜」。
すごい。いまどきの若者発音だった。あごを横に回すような。ケーコさんが言った。「居酒屋で言われて覚えちゃって」。スーツの紳士に言われると…目をぱちくりしてしまう。
老舗の洋食「神谷バー」へ。
私はカニクリームコロッケ、ザヒトさんはメンチカツを頼んだ。鎌倉で初めて食べて感動したそう。
トルコアイスやーい。
「どこかにないかな」。訊かれて首をひねった。
トルコアイスって、ビヨーンと伸びるやつだな。いつぞや流行したような…近ごろはあまり見かけない。
何でもありそうなニューヨークでは見当たらないという。
池袋の遊戯施設内にあることが分かった。わざわざアイスのためだけに入場料を払うのも…。
ケータイで調べる。「トルコアイス 浅草」。近くに1軒ヒットした。電話する。「ありますよ〜」。やった。
ケバブ屋「サライ」だった。
サライはトルコ語で「宮殿」との意味という。トルコアイス「ドンドルマ」は来日2年のトルコ人スタッフが笑顔で渡してくれた。
「凍った」という意味だそうだ。ちょっと待つ。とろーり伸びてきた。ザヒトさんはあっというまにほおばった。
塩ヨーグルトもメニューにあった。
ザヒトさんは水感覚で飲むが、ケーコさんは苦手だそう。インドの塩ラッシーと一緒だな。スパイシーな料理がさっぱりする。
お土産をたくさんもらった。
オーガニックスーパー「トレーダー・ジョーズ」のエコバッグ、スーパー「セーフウェイ」のホワイトチョコ菓子ブロンディー、ユダヤ菓子ルガラーだった。お気に入りばかり、うれしい。
忘れ物・丁稚ケイのよだれかけも。
「取りにまたニューヨークに来てください」。ケーコさんはやさしかった。取りに行く前に持って来てくれた。本当に取りに行くつもりだったのに。うっしっし。
ヨダレかけをしたケイを抱く。あ、アメリカの香り。日本の洗剤にはない、ちょっといい香りがした。
☆ニューヨーク・メープル・プリン(約100g入り4個分)
<材料>卵2個、メープルシュガー45g、牛乳300g
1.卵とメープルシュガーを泡立て器で混ぜて溶かす。
2.牛乳も加えて混ぜる。こし器でこす。
3.耐熱ガラス容器や湯のみに100gほどずつ注ぐ。それぞれラップをかける。
4.厚手の鍋に水を張る。器が半分ぐらい浸かるぐらい。器を入れて中火にかける。
5.カタカタと器の音がしたら火を弱め、ずらしてふたをする。80℃ぐらいで10分〜15分ほど湯せんする。まだゆるいかな?と思う程度でOK。
6.ふたをしたまま冷ます。冷蔵庫で冷やしてどうぞ。
<メモ>
メープルシュガーの替わりに黒糖でもOKです。