2013年は…いっそのこと、世界一周?!
2012年は9カ国の空を34回、飛んだことになる。うわー、青くなる。どれだけ払ったんだ。
数回を除いてJALグループに乗った。
頼まれもしないのにJAL再建にどれだけ貢献したか…。って、そういうレベルで見ると微々たるものだが。
いっそ世界一周したほうがお財布的にはラクだったか。
2013年の旅先は…。
どこに行こうか、だれに会おうか。
あれこれ調べるのは旅そのものより好きかも。
ニュージーランド、ハワイ、トルコ、イスラエル…。
求む同行者。もれなく小怪獣のシッターつき。
丁稚ケイが2歳を迎え、しばらく旅立てなくなる前にまた、アメリカやパリにも行きたい。
年末年始はせいぜい、妄想旅行を楽しもう。
2012年5月 大阪、岡山、東北、パリ。フライト〜3回。
6月 パリ、アルザス、イタリア、ジュネーブ。フライト〜2回。
フランスとスイスで「和のおやつ」巡業をした。
合計9回で260人ほどの参加者に恵まれた。
アルザス2カ所目の有機栽培のお茶会社「レ・ジャルダン・ド・ガイア」が一番、熱心だった。
60人を超えて立ち見が出た。地元紙も取材に来た。
「だんご粉はどこで買えるの」「炊飯器で蒸せるか」。質問も飛ぶ。「おいしかった」「ゴチソウサマデシタ」…。盛りあがった。
2度とないかけがえのない経験になった。
手痛い失敗もした。先々が気になり、浮き足立った。
目の前のことから、ひとつずつ。魂を込めよう。そう教わった。
次のステップのための肥やしにしよう。
丁稚ケイはパリ・シャルルドゴール空港で1歳を迎えた。
7月 大阪、明石、香川、福岡、佐賀。フライト〜1回。
おやつデモをしながら西へ向かう。高松では半日で3食、うどんだった。1杯150円の小世界、恐るべきクオリティにひれ伏そう。
8月 フライト〜なし。
12カ月で唯一、飛ばなかった。「東京強化月間」と称して千葉、湘南、築地、巣鴨を歩いた。
9月 パリ、トリノ、福岡、岡山。フライト〜6回。
たった7泊が濃かった。チョコレートの街・トリノはジェラート族だらけだった。丁稚ケイと私、相方ユウさんで計90歳の初旅行だった。
ピエモンテではパスタ、チーズ、お菓子の職人に出会い、1人お仕事道にふれた。
戻って福岡へ。旅行中に母が入院していた。
10月 福岡、岡山。フライト〜2回。
福岡の姉宅で焼き菓子を仕込み、岡山大ホームカミングデーで講演した。母校のあたたかさに感激した。
11月 福岡 フライト~1回。
まさか母をみとる旅になるとは思いもしなかった。
母の最期は駆け足だった。「みんないるということは、もうダメなんかなぁ」。がんに巣食われて2年、初めての母の弱音だった。
「カヨチャン、ありがとーっ。チカチャン、ありがとう」。丁稚ケイに手を握らせ、冷たいほおに何度もキスをした。
「忙しいんじゃろ、もうええよ」。そう言って勝手に段取りして、母は逝ってしまった気がする。68歳だった。
12月 福岡 フライト~2回。
今週末の福岡で「旅納め」になる。
決して折り合いがいいとは言えぬ母娘だった。それでも埋めようのない穴が開いている。
無理してふさがなくても、いっか。
母がくれた「生き直す」チャンス、逃さずに大切にしよう。見とってやー、お母さん。
☆リンゴのヴァニラ煮
材料(出来上がり約400g)
リンゴ 2個(約500g)、ヴァニラビーンズ 1/2本、リンゴジュース 150g
1. リンゴは皮と芯を除いて8つ切りにする。ヴァニラ粒はサヤから出す。
2. 鍋にリンゴ、リンゴジュース、ヴァニラ粒とサヤを入れる。火にかけて沸騰したら弱火にする。ずらしてふたをする。
3.水分が飛ぶまで25〜30分、煮る。