岡山の実家で見つけたもの。学生時代のアルバム。
押し入れに段ボール箱があった。
「千香子・旅行アルバム」。マジックで書いてある。
昨年11月に逝った母の字だった。いつのまにか整理してくれていたんだ。
エジプト、ニュージーランド、カナダ…。学生時代に繰り返した旅の写真だった。
おさげの私がピラミッドの前で両手を広げている。ひー。
20年前の手書きも躍っている。
「やった、ラフティング成功!」。ひえー。いまとなってはタダの観光なのに大冒険気取り、恥ずかしい。
そんな時代もあったねと…。
遠い目をして中島みゆきを独りごつ。
旅した国を数えてみた。
34カ国・地域だった。水増し気味にバチカン・モナコも入れたら36カ国になる。そんなものかな。
旅行回数のわりに多くない。
うーん、どこか忘れているような…。ま、いっか。
2013年のテーマは「旅ディップ」。
パンやクラッカーに塗って手づかみで食べられる。
作り置きしてお弁当にも持ち寄りパーティーにも。
チョコクリームなどの甘いディップ、パテなど塩味ディップ…。
介護食にも離乳食にもなる。
世界中の台所に押しかけてディップを食べて習って、また1冊にまとめたい。
旅に出て人生のエンジンにスイッチ・オン!しよう。
はじめの一歩、なめたけディップ。
岩手を一緒に旅してくれた「前世は、ほだ木」というほどのキノコ好き・マキコさんの秘蔵レシピだった。
アボカド+カッテージチーズ+なめたけの意外な組み合わせ。
「20年近く前、料理本で見た」はずが、そのころ使っていた本を数冊めくったところ見つけられなかったという。
「何だったかなあ。母のレシピではないし…。テレビか、雑誌か、はたまた夢のお告げか」。
前世から降りて来たレシピかも。いいな、いいな。
☆自家製なめたけ(出来上がり150g)
エノキダケ1袋(200g)、醤油、みりん、酒、酢それぞれ大さじ1
1. エノキダケは株3センチほど切り落とす。残りを3つに切る。
2. 鍋にエノキダケを入れて箸でほぐす。醤油、みりん、酒、酢も入れる。汁けが少なそうだが大丈夫。中火にかける。
3. ぐつぐつと沸騰したら弱火にする。ふたをせず10分ほど煮る。エノキダケから出る水分で煮詰めていく。焦げないように時折、箸で混ぜる。
4. 汁けがなくなり、とろりとしたらOK。火からおろして冷ます。
☆メープルシュガーで作ったら
みりんをメープルシュガーに置き換えます。まろやかな味わいです。
☆なめたけディップ
アボカド 1個(100g)、なめたけ 大さじ4、カッテージチーズ 大さじ3
1.材料すべてを混ぜる。
まったりアボカドになめたけしゃきしゃき、カッテージがほろっとして食感が楽しく、おいしいです。