魅惑のサワー漬けあれこれ★

タクアンピクルス&キャベツのサワー漬けメープルシュガーがとてもよく合い芯ブロッコリー漬け

記念すべきレシピ創刊号は! なんとピクルスです。
なんでそんな軽いものから始めるんだ! 甘いものなのになんで酸っぱいものを作るんだ! そんな皆様のお叱りの声が聞こえてきそうです。 ええ、僕もそう思います。 しかし、これがなかなか小悪魔なやつなんです。

ピクルスといってもクセのあるハードタイプではなく、あっさり味のサワータイプのことです。 ピクルス、つまり漬物は世界中に存在しますが、基本的にそれらは乳酸醗酵させています。 しかし今回作るのは、ちゃちゃっと作れてしまう酢漬け。 このほうが塩分も控えめだし、口当たりが軽やかなのでサラダのようにたくさん食べることができます。

僕はサワー漬けの類のレシピが30種類以上ありますが、メープルシュガーを使うとどうなるのかと思いまして。 で、いろいろとやってみたら、これがやっぱり魅了されてしまいました。 今回は3種類です。

ひとつめはタクアンピクルス。
サワー漬けレシピの中で大根バージョンがさらに10数種類に分かれているのですが、今回はその中でも最も一般的に売られている青首大根を黄色く染めたものです。 色はサフランではなくターメリック。 日本語で言うウコンです。 元々タクアンもこのターメリックで色をつけていたそうです。

このレシピのイメージはインドではなく日本と韓国です。 箸でつまむたびに、ほらタクアン♪ほらカクテキ♪ などとつい心で唱えてしまいます。

ふたつめはキャベツのサワー漬けで西洋風のさわやかな色と味です。 こちらはタクアンピクルスよりも、さっぱり、そしてスィートにしています。 原風景は子供の頃、父親に連れて行ってもらっていた洋食屋さんの添え物です。 後、ライターとして取材するようになってから、その原点がドイツ料理のザワークラウトであったことを知りました。

決め手は月桂樹の葉とキャラウェイです。 後者はその昔、西洋で女性用の強壮剤として使われていたという話です。
ふっふっふっ・・・・

そしてみっつめが芯ブロッコリー漬け。
芯を捨てずに美味しく食べる方法を考えたときに創ったものです。 スパイスは控えめですが、思ったとおりメープルシュガーがとてもよく合いました。 なんといいますか、すらーっとした長身の甘味なんですよね。 砂糖ほど洗練されたものではなく、黒糖ほどこってりしたものでもない。 でも甘味がずっと持続するものだから、その余韻で箸が止まらない。

高校時代、ポテチ1日1パック運動をしていたコッテリ味愛好家の僕としては、まさか自分がこのようなさわやかな甘酸っぱいものを好きになるとは思ってもみませんでした。

魅惑のサワー漬けあれこれ。 小悪魔の行列に首っ丈です。 僕と付き合ってください。 あれ、そっちじゃなくてこっちか。

いつまでも頼りにならない男ですが、みなさま、これからどうぞよろしくお付き合いください!

☆With メープルシュガーレシピ1
『タクアンピクルス』

材料
大根       1/2本 400-500g
ターメリック   1/4tsp
とうがらし    1本
塩        小さじ2
酢        80cc
メープルシュガー 50g

作り方
1.大根を適当な大きさに角切りにする。
2.塩小さじ1を振りいれ30分置く。水が出てくるので捨てる。
3.酢とメープルシュガー、スパイス、塩小さじ1を合わせてよく混ぜる。
43に大根を加えて一晩漬け込むと美味しくなる!

☆With メープルシュガーレシピ2
『キャベツのサワー漬け』

材料
キャベツ     300g(約4分の1コ)
月桂樹の葉    1枚
胡椒       3粒
キャラウェイ   1/2tsp
塩        小さじ1
メープルシュガー 70g
酢        100g
水        100cc

作り方
1.鍋に水、酢、砂糖、塩、月桂樹の葉、キャラウェイ、胡椒を入れて火をつける。
 一度沸騰させて酢の角がとれたら火を切り冷ます。
2.キャベツを適当な大きさに切り分ける。鍋にたっぷりのお湯を沸かす。
3.芯に熱が通るか通らないか程度にボイルする。
4.茹で上がったら1の液に漬ける。
5.常温になったら冷蔵庫で冷やして食べる。

☆With メープルシュガーレシピ3
『芯ブロッコリー漬け』

材料
ブロッコリー   1房
月桂樹の葉    1枚
キャラウェイ   1/2tsp
塩        小さじ1
メープルシュガー 60g
酢        100g

作り方
1.鍋に、酢、砂糖、塩、月桂樹の葉、キャラウェイを入れて火をつける。
 一度沸騰させて酢の角がとれたら火を切り冷ます。
2.ブロッコリーは芯も適当な大きさに切り分けておく。鍋にたっぷりのお湯を沸かす。
3.芯に熱が通るか通らないか程度にボイルする。
4.茹で上がったら1の液に漬ける。
5.常温になったら冷蔵庫で冷やして食べる。