インド人と日本人がより深い交流をするための鍵。
それはコロッケからはじめてみてはいかがでしょうか!?
ええ、その昔ながらの、日本の国民食たるアレですよ。
これ、インド人も大喜びすることでしょう。
もちろん、肉や魚介類、調味料などは一切入れません。
彼らの多くはベジタリアンです。日本食が健康的だといわれたのはもう昔の話で、彼らはいまの日本の食事情が、急激に無秩序化していることをよく知っています。だからこそ今回の食材はポテト1種類だけ。
スパイス料理をやり続けてきた僕からすれば、インド人のためというより日本人のためのコロッケといったほうがいいのかも。簡単です。
いや、スパイスに関してはちょっと難しいかもしれません。でも美味しいし、わかってくると面白いですからぜひトライしてみてください。
では今回はさっそく調理にとりかかりましょう。
☆With メープルシュガーレシピ5
『日印友好コロッケ』(約8個)
材料
ジャガイモ500g(約5個)
スパイス
マスタードシード 1/2tsp(ブラウン)
カレーリーフ 4、5枚(なければバジリコなどで代用)
ヒング 少々(なければスルー)
ターメリック 1/2tsp
コリアンダーパウダー 1tsp
グリーンカルダモンパウダー 1/2tsp
ブラックペパー 少量
ニンニク 1/2片
ショウガ 1/2センチをみじん切り
塩 適量
油 大さじ1
メープルシュガー 10g
揚げ油 適量
卵 1個
小麦粉 少量
パン粉 適量
1.フライパンに油、マスタードシードを入れて火をつけます。
2.マスタードシードがぱちぱちと弾けてきたら火を消して、カレーリーフとヒングを入れます。
(なければバジリコやパセリなどでもいいです。焦がさないように注意してください)
3.再び火をつけてから、角切りにしたジャガイモを入れて炒めます。
4.ジャガイモが半透明になれば、ニンニク、ショウガをいれてよく混ぜます。
5.次にターメリックとコリアンダー、ブラックペパー、グリーンカルダモンを入れます。
6.焦げそうになったら水分を加えます。メープルシュガーもいれます。
7.全体がよく馴染んできたら塩を加えてさらによく混ぜます。
8.弱火にして蓋をして蒸すように熱します。
9.時々中を混ぜましょう。ちょとでも火加減を間違うと焦げますので。危ないときは水分をちょろっと。
10.ジャガイモが柔らかくなったら火を消して、しばらくそのままの状態で冷まします。
11.指で触れるほどの温度になれば、手で好きな形にまとめます。(通常のコロッケと違い、すでに中身は完成しているわけですから、俵型やまん丸など好きな形にしちゃいましょう。子供さんにも楽しめるかも)
12.フライパンにフライ用の油を入れます。(油は大量というのが揚げ物の基本ですが、最近は少しの油で揚げ物ができる性能のいい鍋もたくさんでているようですね)
13.まとめたジャガイモに、小麦粉、玉子、パン粉の順に衣をつけて中火で揚げます。(ベジタリアンといっても玉子とミルク、バターは食べるというインド人がたくさんいます)
14.こんがりキツネ色になれば出来上がりです。(やっぱり揚げたてはたまりません!)
このスパイス系コロッケを創り出したのは20年ほども前です。その後いろんな時代を経てレシピは進化しましたが、結局自分が最も好きなのはこのポテトだけで作るバージョンでした。
僕の周りのインド人たちもとても気に入っていたようです。
ただ、今回はメープルをいれたことが新しい。
そして、やっぱり味に幅が出た。なんかこうミネラル成分の小爆発って言うんでしょうか。
でもってスパイスも甘い方向に引っ張りこんでしまうんです。
元々甘味を持ったスパイスは意外と多いのですが、でも、まさかここまで違和感なく拡大してしまうとは。
不思議にもこの甘味はなんだか優しい気分にもなってきます。
ひょっとして今回のま〜るいコロッケで世界中がわかちあえたりして!
わぁ〜〜〜お、なんだかコロッケを作る旅にでかけたくなった!