とってもシンプル!でも、とびきりおいしいのはメープルシュガーの香りとやさしい甘さ、そしてリッチなコクのせい。そのまま固めて、“パルフェ”にしても。途中で混ぜて空気を含ませると軽やかでなめらかなアイスクリームに。
材料 4人分
卵黄 | 2個 | 牛乳 | 150cc |
メープルシュガー | 60g | 生クリーム | 300cc |
作り方
2.生クリームを、あとが少し残る程度の7分立てにして、1に加えて混ぜる。サラダ油を薄く塗った型に流し入れ、ラップをかけて冷凍庫で冷やし固める。
◆試してみたら……
そんな折、お気に入りのアイスクリームが手に入らなくなったので、手作りしようかと…。子育て真っ最中の頃は、いろいろなレシピでよくアイスクリームを作ったものですが、手軽さ・美味しさに惹かれて近頃は市販品ばかり。ということで、久々のアイスクリーム作りです。
アイスクリームって意外と簡単なんですよ。シャカシャカ混ぜていると出来てしまう感じ。卵とか生クリームにちょっと気持ちとお金をつかって、新鮮で濃厚な素材を揃えると結構なアイスクリームが作れます。今回はその上、メープルシュガーですもん、飛びきりのアイスクリームを期待しちゃいます。
今回ちょっと心配したのは、メープルシュガーが溶けないんじゃないかということ。でも、それはそれ。滑らかなアイスクリームにジャリジャリと食感の違う混じりモノがあるのも楽しいかな?と思いつつ調理にかかりました。
やっぱりメープルシュガーは最終段階まで泡立て器に触れてボールの中を暴れ回っていました。なんだか、それも特別のアイスクリームができそうな予感がして、ますます期待感が膨れます。上白糖じゃ、こうはいかないですしね。
と思っていたのに、できあがったアイスクリームにはメープルシュガーのツブツブはありませんでした。冷凍庫の中で、牛乳や生クリームの水分に吸収されちゃったんでしょう。アテが外れました。
出来上がったアイスクリームは、ドンピチャリの甘さ加減。メープルシロップの香りと、なぜか薄味のキャラメルみたいな感じの、上品で飽きのこない味となりました。
市販のアイスクリームと全く違ったのが、あと味。アイスクリームは食べている時は美味しさに大満足でも、そのあとがちょっと厄介。口の中がベタベタして、何か飲まずにいられなくなります。牛乳ならまだしも、お水など飲んでしまうと、美味しさを一気に流された感じになります。その喪失感たら(笑)。あー、勿体ない。でも、飲まないといられない……。
でもでも、「メープル香るアイスクリーム」にはそれがないんです。味そのものもさっぱり系ですが、食したあとの口がとても穏やか。飲み物なんか全然欲しくない感じ。夫も「あと味が良いねー、さっぱりしていて。あのベタベタした感じがないから、何というか『あとを引かない美味しさ』」(笑)だって。
そこで終わらないのがチャレンジャーの私(爆)。2度目の挑戦で、勇気ある手順を試してみたのです。まず、アイスクリームの本体を作る時、メープルシュガーを半分しか使わず、冷凍庫へ。食べる時に、ちょっと固い「メープル香るアイスクリーム」をフォークで崩して器へ(ここまで普通)。食べる直前にメープルシュガーを振りかけていただく。
調理途中、メープルシュガーが溶けないとかなんとか言っていたのに…、というか、そこで思いついたんですけど。これがもうメチャクチャ美味しくて…。ジャリジャリのメープルシュガーと冷たく甘すぎないクリーム。絶品です。あとで調べてみたら、メープルシュガーの使用量は、上記レシピのほぼ4分の3でした。
時間の余裕がある方は、冷凍庫で固める途中、何度かフォークでかき混ぜると空気が入って軽くなります。
ともかく、いつも冷凍庫にアイスクリームを入れておけるなんて、本当に幸せ。
by marimo@クックる