2度あることは3度ある。
前々回、前回と続いていっちゃいましょう。
club-THALI傑作集第3弾!
聞いたことがある方も多いかと思います。
インド料理店で必ずといっていいほどメニューにあるサモサ。
カレー味のジャガイモなんかがびっしりと詰め込まれた揚げパンみたいなもので、
ケチャップやグリーンチャトニというハーブで作ったタレのようなものをつけて食べます。
えっ、タイトルからしてしんどそうだって?
その通りでございま〜す!
毎度ながら、簡単なんですけど、手間隙がかかるんです。
なんと今回は前編と後編の2本立て。
かなり面倒くさいって?
でもやりがいがあります。うまくいくと楽しいし、うまくいかなければ笑えます。
騙されたと思って頑張ってみませんか。
今回の創作ポイントは大きく3つあります。
通常は先述の通り、ジャガイモぎっしりで食感はもそもそとしています。
喉が詰まりそうになるのでケチャップやグリーンチャトニがあるんじゃないかと思うくらい。
これをクリアすべく僕は中身がトマトベースのチキンのひき肉を開発。
単にチキンのひき肉ならインドにありますが、ケチャップやチャトニを使わないという前提でトマトをたっぷりと使うというのは、あっても主流派ではないと思います。
次のポイントは生地が薄くてパリッとしつつ少しばかりモチっとしていること。
インドのはごつごつとしていて分厚くて、すぐにお腹がいっぱいになります。
これが僕は苦手でして。
おそらく日本でサモサがいまひとつ人気を得ないのは、これらの2点が理由だと僕は思っています。
そして3つ目のポイントが、はい!メープルシュガーです。
甘口とか辛口とかの世界じゃありません。
「隠し味」「旨味」として使うんです。
メープルと出合って早1年。ほぼ毎日のように触れているので
もういい友達関係になっているはずですが、
こやつの最大の魅力は「隠れ旨味」ではないかと思うのです。
表立ってはわかりません。でも食べている後半から、
食べ終わってしばらくの間じ〜んと余韻が響いてきますのでお楽しみに。
いくらインドが広いといったって、まさかサモサにメープルシュガーを使うはずがありません。
そういう意味ではこのブログが唯一といっていいでしょう。
完全オリジナルサモサと言えます。
以上、創作ポイントの説明でした。
それでは先が長いですので、さっそく調理に取り掛かりましょう。
前編は、中身のトマトチキンを作り、後編は生地を作ります。
トマトチキンはちゃんと丁寧に調理できていれば、
密閉容器に入れて1週間は悠に持ちます。
もちろん冷凍も可能ですのでご安心を。
また、このトマトチキンはそのまま食べてもめちゃおいしいです。
タマネギを多くするとか、水分を多くするとか、アレンジ次第で簡単にカレーになります。くれぐれも食べきらないようにご注意ください。
後編で生地を作るまでは残しておいて!
(ちなみに生地だけを薄く延ばして焼くとアレンジ系チャパティに。揚げるとプーリになります。もちろんトマトチキンのみならずお好きなおかずを詰め込んでお好みサモサも可能です)
☆With メープルシュガーレシピ27
『トマトチキン for サモサ』
鶏のひき肉 250〜280g
タマネギ 150g(カレーにするなら倍くらい)
ニンニク 2〜3片
ショウガ 20gほど
トマトペースト 300g(カレーにするなら150〜200g)
塩 小さじ1
メープルシュガー 5g
油 大さじ1
スパイス
マスタードシード 小さじ1/2
クミンシード 小さじ1/2
ヒング 少々
カレーリーフ 3〜4枚
ターメリック 小さじ1弱
コリアンダー 小さじ1
ガラムマサラ 小さじ1
レッドペパー 小さじ1/3(入れなくても可。好みで)
最後に入れるスパイス
アジョワンシード 小さじ1/3
バター 大さじ1
僕は自分でひき肉を作ります。
1.タマネギは大雑把にみじん切り、ニンニクは細かくみじん切り、ショウガは粗めのせん切りにしておく。
2.フライパンに油とマスタードシードを入れ火をつける。
3.マスタードシードがぱちぱちと弾けてきたら一度を火を消して、ヒング、カレーリーフを加える。
4.タマネギを炒める。透明になってきたらニンニクも加える。
5.全体が馴染んだらトマトペーストを加える。
6.よく混ぜながら炒めていく。
7.まとまったところで残りのスパイスと塩を加える。そしてメープルも加える。
8.よく混ぜ合わせたら鶏肉を加えて、木べらなどでほぐすようにして炒める。
9.しばらく煮た後、別の鍋にバターを入れて火をつける。
10.焦がさないように注意しながらアジョワンシードを入れて、香りが立ってきたら(8)のフライパンの中へ入れる。
11. アジョワンシード入りのカレーをよく混ぜながら煮る。
12.煮詰まってきたら味見をして塩の調整をしたら出来上がり。
13.火を消して常温になったら密閉容器などに入れて冷蔵保存しておく。
*カレーにする場合は、4をもう少し時間をかけること。さらに8の段階をもっと長くする。9〜11の工程は不要。
『club-THALI傑作〜面倒くさいがめちゃうまサモサ』後編 はこちら