メープルシュガーとお砂糖との違い

メープルシュガーと普通のお砂糖は、どう違うの?
メープルシュガー・メープルシロップ Q&Aもとになる原料やその採取、加工法が違います。
普段キッチンや食卓で使われている上白糖やグラニュー糖は大半がサトウキビを原料とし、茎のしぼり汁からミネラル分など糖以外の成分をすべて取り除く精製を繰り返して作られます。メープルシュガーのもとはカナダのシュガーメープルなどカエデの樹から採取した樹液です。樹液を煮詰めて作ったメープルシロップからさらに水分を取り除いてサラサラにした“森のお砂糖”。何も加えず、水分以外は何も引かずに作った樹液100%のお砂糖なので、とてもナチュラルでミネラル分や微量のビタミン、アミノ酸、有機酸(リンゴ酸)などカエデの成長に欠かせない天然の成分がそのまま残っています。

さらに大きな違いはサトウキビなどのように栽培しているのではないこと。100年200年続く森から樹に負担をかけないようにほんの少し分けてもらい、健康な森を次世代に引き継いでいくことを第一に、森との共生により得たお砂糖です。樹液を採取するカエデの森は伐採されることがないため、多様な渡り鳥の貴重な繁殖地でもあり、野生動物の生息地としても大切な役割を果たしています。広大な森はCO2を吸収してくれる役割も。
メープルシュガーを楽しむことは、カエデの森を健康に保ち、そこに暮らす生きものたちを守ることにつながっています。

普通のお砂糖に比べて値段が高いのは、なぜ?

メープルシュガー・メープルシロップ Q&Aそれは工場で大量に生産されるお砂糖ではなく、手間をかけて作られるスローフードの仲間だからです。カナダのメープルの森と暮らす人々が、ちょうど日本の里山を手入れするように森の手入れをしながら、春、雪どけのほんの数週間だけ採ることができるカエデの樹液を集めます。樹液は鮮度が大切なため、森のなかの砂糖小屋で昼夜を通してグツグツと煮詰められます。こうして作られるメープルシロップは、40リットルもの樹液からわずか1リットルという希少なもの。40リットルというのはカエデの樹1本から採れる樹液の量と言われています。さらにメープルシュガーには、このシロップの水分を取り除くプロセスが加わります。

おいしさ、ナチュラルさ、独特の風味(料理に使うとコクに変わる)、たっぷりのミネラルを、“ちょっと特別な時間”の飲みものやおやつ、お料理にオーガニックコットンを選ぶように取り入れてみてください。

メープルシュガーと普通のお砂糖の甘さの違いってあるの?

メープルシュガー・メープルシロップ Q&Aメープルシュガーに含まれるミネラルやアミノ酸、リンゴ酸、ポリフェノールは天然のウマミ成分でもあり、普通のお砂糖にはない複雑な味わいを作り出しています。これまでの消費者インタビューやモニター調査でも「まろやかで上品な甘さ」「くどくなく、スッキリしている甘さ」「深みとコクがある甘さ」といったお声をいただきました。
また、飲み物やデザートでは「香りがよく幸せな気分になる」「牛乳やヨーグルトとの相性がいい」「アイスクリームに使うと1ランク上の味に」。また、料理に使うと「肉をやわらかくして、肉の甘味や旨味が増す」「みりんなしでも照りやコクが出る」「味噌やしょうゆにも、バルサミコ酢にも相性バツグン」といったお声をいただいています。