うきうきのスピードカレー@原宿★

米を洗って水を加えて火にかけるぱちぱちと弾けそうになったらすぐに鶏肉を入れる。レモン果汁やジンジャーなどもすべていれましょうタマネギ、ナスビ、甘長を加えてよく炒める5分ほどたったらミニトマトをそのまま入れて、塩と残りのレモン、メープルシュガーで味の調整をする
おそらくちょうどご飯が炊けているころなのでこれでばっちり

夏の終わりに、キャピタルど真ん中の原宿へ出かけました。
そしてあの竹下通りを初めて歩いたのです。腰の関節がずれそうなくらい重たいリュックを担ぐ僕は、せいやーせいやー、と肩を揺らしながら、片手にもったタオルで汗をぬぐう。

いやはや、ド派手な色使いの店と音楽と人の多さは祭騒ぎです。
女子高生たちが右へ左へと、靴やカバン、小物や装飾などを覗いては目を輝かせています。
カーゴパンツ姿のおじさん(僕のことです)は、汗だくながらもわくわくしっぱなし。

目的地はこの竹下通りの突き当たりにあるビルの屋上です。
ここで、僕がお世話になっているとある社長さん主催のパーティがあるのです。

料理は東北から送られてきた絶品牛肉一式と、僕が作るカレーです。
どんな人が来るのかな〜、女の人は多いかな〜、仲良くなれるかな〜。ドキドキ・・・・・・

会場に到着後、簡単に挨拶を交わした僕は、さっそく買い物にでかけます。お世話になっている社長さんが「ちょっといったところにKの国屋があるから。はい、これもっていってきて」と、カードをぽんと渡しました。へぇカードだけで買い物が出来るんだ、なんて思いならが、今回の会場となるビルのお嫁さんも一緒にレッツゴー。

「ここが表参道、そしてこっちが青山通り。でも私たちは裏通りからぬけましょう。このあたりはなかなか魅力的な雑貨屋やレストランなんかが隠れているんです」。
僕の首にかかった汗臭いタオルが、キャピタルの爽やかな風に揺られます。

僕はその昔、築地魚河岸で働いていた時代がありましたが、あのときはとにかく荒っぽくて古臭い江戸に浸かりきっていて、テレビで見るような軽やかでおしゃれな東京は欠片もありませんでした。だから原宿、青山という地名のところを歩いているだけで嬉しいのです。

裏通りから時折大きな通りへ出ると、いろんなおしゃれなお店と綺麗な女性が数え切れないほど歩いています。キャピタル東京、サイコー!

徒歩15分ほどでようやくKの国屋に到着。しかーし、ここは恐るべきスーパーでした。タマネギ・・・・3コ1袋で480円!?ニンニク・・・・1房398円!?ミニトマト・・・・1パック380円!?スイートバジル・・・・20g260円!?鶏肉はカット済みのもので200g530円!?(*値段はあくまで記憶なのでイメージとしてとらえてください)
あっというまに7000円ほどに。Ohhh my god!

たっかいね〜。君ん家もこんな高いもの買って日々生きてるわけ?
「そんなわけないですよ。我が家は渋谷の郊外にあるスーパーまで自転車で買い物に行ってます。タマネギなら1袋200円、鶏肉なら100g150円まで。普通ですよ!」
ふぅ、安心した。君は庶民やったんやね。

僕とお嫁さんは二人してKの国屋の名がどか〜んと書かれた大きな紙袋を引きずるようにして表参道を歩いて戻りました。

会場に戻ると、そこはもう肉とビールの戦場となりつつありました。すでに30人くらいの方が来られているようです。僕の隣の炭火コーナーから肉の焼けるにおいがもやもやと。担当しているのは東京から仙台へ赴任されているOさん。「ほうら、これもあれも焼けてます。みなさん、じゃんじゃん食べちゃってくださいな!」

がぉ〜〜〜!ぱくぱく・・・・おいしっー!尿酸値対策のために滅多と飲まないビールをぐびぐび。
「今度はホルモンも焼けましたー!」
わぉ〜〜〜!ぐにゃぐにゃ・・・・・。またもやビールをごっきゅんごっきゅん。眼下には竹下通りを行きかう女子行列が今なお続いています。明治通りの交通量も増えている模様。車のクラクションの音がビルの合間に共鳴します。
うぅ〜ん、本日は艶やかな標準語を話す都会のレディたちがわんさかだ。

本日のカレーは準備10分、料理20分のクイックリーなカレー。
作り方は実に簡単。でも巧妙です。まずは鶏肉の下準備からやるというのがポイント。そして第二のポイントは塩ではなくレモンを多用すること。僕は普段から柑橘類を多用していますが、それは酸味だけでなく、塩にも似たアクセントとして使えるからです。

そして第三のポイントがメープルシュガー。先に肉に漬けておくことで肉の旨味が増幅されます。これ、何度かテストしましたがどうも間違いないみたい。甘みではなく、肉のうま味が膨らむといったほうがいい。だから、ここでは肉の起爆剤として働いてもらいます。

で、今回はお米も同時進行。当ブログ4/25にも登場したジャスミンライスですね。
こいつがまた名脇役になってくれるんです。

米は鍋でそのまま炊きます。でもって隣のフライパンでちゃっちゃとカレー作りを開始。油、スパイス、肉、野菜、そしてまたスパイス。仕上げにココナッツミルクとミニトマトを投入。はい、仕込みから30分でできあがり。トマトをあくまでそのまま使うのというのもポイントです。

「うわっ〜、ぷちゅ〜っと熱いトマトジュースがでてきたぁっ」
「はい、トマトは熱いので注意しながら、そっと噛んでください!」
そして次は鶏肉抜きのベジカレーに着手。
とその前にホルモンをひとつ・・・・ぐびぐび・・・・・」

もっと話したいけど、もっと牛肉を食べたいけど、やっぱり自分が作る料理も食べていただきたい。あれもこれもやりたい欲張りな自分です。結局、チキンの辛口と普通、ベジと、3回3種類のカレーを作り、僕のお腹は牛肉でいっぱい。さらにレディたちともハッピーカンバセーション。

最後まで落ち着きがなくて失礼しました。とりあえずこのあとは久しぶりに酔っ払ってあんまり覚えてないんですよー!Waaaaao

☆With メープルシュガーレシピ29
『スピードカレー』
(5-6人分)

鶏肉         300-400g
たまねぎ       中1個
ナスビ        2本
ミニトマト      1パック(15〜20個くらい)
甘長(伏見唐辛子)  2本
ガーリック(これから英語読みしましょう!) 1片
ジンジャー      2センチくらい

メープルシュガー   大さじ1-2
塩          適量
マスタードシード   小さじ1
コリアンダーパウダー 小さじ2
ガラムマサラ     小さじ1-2
ターメリック     小さじ1/2
ブラックペパー     小さじ1/2
豆板醤        小さじ1-2(好みで調節)

ココナッツミルク   1缶(約400g)
レモン果汁      100cc(全物使わないかもしれません)
油          大さじ1

米          3合
水          適量(密封度の高いふたつきの鍋なら550〜600ccのあいだ)

1.鶏肉は唐揚げ用に切り分けられたものがあればそれを購入。なければ一辺5,6センチに切り分けて、ブラックペパーとメープルシュガー大さじ1、ガーリックとジンジャーのみじん切り、そしてレモン果汁50ccを加えて、よく混ぜて浸けておく。

2.炭に火をつける。めらめらカチカチ・・・・・

3.米を洗って水を加えて火にかける。フタをして吹きそうになったら火力の弱いところにおいておく。

4.タマネギ、ナスビ、パプリカ、葉適当な大きさにぶつ切り。甘長はヘタをとって小口切りにする。ミニトマトのヘタはむしっておく。

5.フライパンに油とマスタードシードを入れて火力の強いところにおく。

6.ぱちぱちと弾けそうになったらすぐに鶏肉を入れる。レモン果汁やジンジャーなどもすべていれましょう。

7.鶏肉の表面が白くなってきたら豆板醤を入れて香りがたつまでしばらく炒める。

8.次にタマネギ、ナスビ、甘長を加えてよく炒める。

9.スパイスを一式、塩を加えてよく混ぜる。塩はとりあえず小さじ1ほど。

10.全体がしんなりとしてきたら、いよいよココナッツミルクを投入。

11.よく混ぜて加熱し、少し煮込む。

12.5分ほどたったらミニトマトをそのまま入れて、塩と残りのレモン、メープルシュガーで味の調整をする。

13.さらに5分ほどたったら出来上がり。火力を落とすか、火の弱いところに置く。

14.おそらくちょうどご飯が炊けているころなのでこれでばっちり。