みりんの代わりにメープルシュガーで具を煮ると、こっくりとした甘辛さが酢飯によく合うのです。酢飯にも、だんぜんメープルシュガー!一味違う酢飯に仕上がります。華やかに錦糸卵を散りばめてもキレイですね。
材料 ご飯3合分
具 | |||
干ししいたけ | 3枚 | にんじん | 1本 |
油揚げ | 1枚 | 干ししいたけの戻し汁 | 200cc |
メープルシュガー | 20g | しょうゆ | 大さじ3 |
すし酢 | |||
お酢(米酢など) | 100cc | メープルシュガー | 大さじ4 |
塩 | 小さじ2 | ||
トッピング | |||
鰻のかば焼き | 1尾 | 三つ葉 | 1束 |
ちりめん山椒 | あれば |
作り方
1.干ししいたけを戻す。
2.にんじん、油揚げ、戻したしいたけを小さく刻み、干ししいたけの戻し汁、メープルシュガー、しょうゆで甘辛く煮る。
3.炊きたてのご飯にすし酢を混ぜ、煮汁をきった2を加えて混ぜる。
4.具を混ぜたお寿司を器に広げ、一口サイズにカットした鰻のかば焼き、レンジで加熱して刻んだ三つ葉、あればちりめん山椒をトッピングする。
◆試してみたら……
この美味しそうな「ちらし寿司」。でも実はちょっと苦手。大好きなにぎり寿司は、お刺身とお醤油で、あの尖った酢の感じがないのだけど、「ちらし寿司」はそれをモロに感じてしまって……。
でも、メープルシュガーを使うと、う~んと円やかなすし飯ができるんだって。味が嫌いなワケではないから、それが本当ならかなり嬉しい。で、早速実験開始。
……実に、これは本当でした! 全然、「ツン」としたオスマシな感じがないんです。すし酢を混ぜた直後、もうご飯と馴染んで柔らかい味のすし飯になっているんですよ、不思議なことに。驚きましたね、ちょっと。これなら私もちらし寿司のファンになれそう。
でも、ちょっと上白糖に負けちゃう(?)ところもあるんです。まず、溶けにくい。なので私は酢や塩と合わせた後、15秒ほどレンジにかけました。
それから、健康的な小麦色、という程でもないけれど、薄茶色のすし飯になります。でもこれは、具を混ぜたり飾ったりしたら、その色がまた食欲をそそる、という事にもなるんですけどね。ただ、にぎり寿司にはちょっと合いそうにもないです。我ら日本人のにぎり寿司感覚からすると、真っ白のすし飯に新鮮なお魚、お醤油をちょっと付けて……という感じじゃないですか。でも、それ以外はマイナス要因全然無しと言いたいです。こんなに優しい口当たりは、ご飯と相思相愛だからかも?
さて、ちらし寿司の中身。甘辛く煮た具だと、舌が勘違いしてしまいそうなので、今回は、思い切りシンプルな具で挑戦(ごまかされないゾ、とかなり本気モード)してみました。まず、大葉とミョウガ、キュウリの混ぜ寿司(図らずも冷蔵庫のお掃除)。もう一つは、すし飯に卵焼きと焼き穴子を乗せたもの。
シンプル寿司の方は、多分普通のすし飯だと、キツイ感じの味になります。ミョウガも大葉も今風に言うとキャラが立っていますから……。でも、メープルシュガーのすし飯なら軟らかさと調和して、「私、料理上手かも?」なんて、勘違いしてしまいそう。穴子の方は言うに及ばすです。やさしい味同士ですから、万人向き。小さな子どもにも受けそうです。
お寿司は、手近な材料でも、簡単な材料でも、とりあえずキレイに飾れば、ご馳走感、大。これからはメープルシュガーのすし飯で、じゃんじゃん手抜きご馳走を作ろうと思うのでした。大葉やタクアンの薄切りの上にちょっぴり乗せたミョウガ入りすし飯。ちょっと頑張ってる風に見えませんか?
今度は、メープルシュガーを使って具を煮てみようと思います。その時はまたレポートしますね。
by marimo@クックる