パロアルトの居候先・タクジさんが働く。プログラミング用語の「無限ループ」が住所の本部棟に広い社員食堂「カフェ・マックス(Cafe Macs)」がある。生前のスティーブ・ジョブズの号令で大改革され、かなりの評判とか。ぜひ行ってみたい! お願いして実現した。
カンパニーストアはアップルグッズ、勢ぞろい。
Tシャツや赤ちゃん服も。アップルストアでは売っていない本社限定グッズもあるらしい。ファンで大にぎわい。
「無限ループ」前でパチリ。星条旗、熊があしらわれたカリフォルニア州旗、アップル旗がはためく。
丁稚ケイまでイッチョマエに、リンゴマークに「Kei」と書かれた入館証をいただいた。かばんに貼り付け記念撮影。
寿司カウンターにピザ窯、鉄板焼き、サラダバー、ジェラート、太平洋コーナー…。毎日通いたい。
午前11時半、混み始めていた。まずはぐるぐる徘徊する。クラクラする充実ぶり。どれにしよう、落ち着け私。窯で焼いてくれるピッツァもおいしそう。「今日のお勧め料理」はマグロのミルフィーユ仕立てのよう。四角いお皿もおしゃれで本格的。何よりお客さん=社員もスタッフも楽しそうなのがいいな。
さんざん迷ってジョブズも愛したという寿司コーナーへ。目の前で板前さんが握ってくれる。アナゴなどもあっておいしそう。紙のお品書きに名前とチェックを入れて注文する。カリフォルニアロールにした。4つで4ドル(350円)。
さらに丁稚ケイ用にスープ・バーへ。お味噌汁と迷ったけれど、具だくさんのクラムチャウダーをよそった。
サラダコーナーも秀逸だった。元々はセルフだったそうだがオーダー方式に変わったそうだ。ずらり並んだ具から好きなものを選ぶ。ドレッシングを決めたらボウルで和えてから渡してくれる。
私は大好きなミニトマトにモッツァレラ・チーズ、にんじん、マッシュルーム、ブロッコリーにピスタチオ…欲張り人生そのまま、持ち帰りボックスをモリモリに。仕上げにはオリーブ油とバルサミコ酢、塩コショウ少々で、とお願いした。我ながらすばらしいコーディネート…って、たいしたことじゃないけれど。さっぱりシンプルで、ピスタチオが効いた上品なオトナ・サラダになった。
タクジさんが同僚アキコさんとカフェでばったり。彼女の仲間が食べていた「ブルーベリー・ピーチ・コブラー」を私もテークアウトしよう。
カリフォルニア・ロールを食べてから、持ち帰り用にとデザートコーナーへ。コブラーは2ドル(165円)。ほどよい量。彼は「甘すぎる」と言っていたけれど、私にはちょうどいい。オートミール入りクランブルのカリカリと、火の通った桃がとろける二重奏。
タクジさんの好きなトマトとモッツアレラのサンドイッチは売り切れていた。隣にあった「francese panini」に。バゲットにドライトマトペースト、レタス、ハム、ブリー・チーズがはさんであった。フランス発祥ブリーが「フランス風」ってことかな。ぎっしりたっぷりのハムに慣れると、パンに1枚張り付いてパンが透けてみえちゃうどこかの国のサンドイッチなんて食べられなくなる。
バゲットもなかなか頑張っていて、かなりおいしい…ってエラソーに上から目線、ごめんなさい。
ちなみにカフェではパン、リンゴ、コーヒーはタダで取り放題なのだった。パンにはクリーミーな有塩、無塩の2種類のバターが添えられていて、思わず食べ過ぎそう。給料日前には3品でタダメシも可能か。そんなケチンボいないか…。
買うなら切れっぱし、ちなみに座るなら端っこが好き。タルトの端っこは生地のカリカリが楽しめる。2ドル(165円)。角切りリンゴが中にゴロゴロ潜む。ちょっとの酸っぱさがたまらない。
カフェには子ども用椅子もちゃんとあった。社員は増える一方なので、庭にも鉄板焼きコーナーやおそばコーナーがあった。カフェもますます増殖中。
ポピーシード入りとラズベリー&ブルーベリー入り。1.5ドル(120円)。いかにもアメリカ的な具のマフィンだけれど、小ぶりでしっとり。
アメリカ標準からすれば直径10センチぐらいじゃ驚かない。ねっちりした「これぞアメリカ」食感も慣れてきた。カフェ・マックで買ったチョコチップ・クッキーはほろほろでしっとり、レーズン入りもじんわり滋味深い。1枚1ドル(82円)。
カフェ・マックのレジ横は、瓶詰めビスコッティやふわふわケーキなど。長ーいビスコッティを買ってみた。長さ20センチはありそう。ものさしかいな。
「Shelly’s」と瓶にブランド名が貼ってあった。カリフォルニアアーモンドにシナモンの効いたビスコッティは、ホワイトチョコがけ。は、歯が立たんー。硬くて岩おこしみたい。超リッチ。1.5ドル(120円)。
こんな社員食堂がある会社、やっぱりすごい。