(1ユーロ≒100円)
午前9時、重曹を探せ!パリ大捜査網。
イベントの準備を少しでもしておかないと落ち着かない。「いらち」の血が騒ぐ。
日曜日も開いているスーパーめざしてシャンゼリゼ方面まで出かけてみる…が2軒とも空振り。月曜も祝日なので、例外的にお休みだった。ガクッ。どこでも売っているはずのものが探すとなかなか当たらない。
8区のF.ルーズベルト通り73番地でパン屋「ジュリアン(Julien)」を発見。あ、ここにもあるんだ。
パン・オ・ショコラ1.3ユーロと、アーモンドのクロワッサン1.8ユーロ。地図を見ながら外のテーブル席でいただく。やっぱりパリはこれ、だよね。
正午、チャイナタウンで断念。パリで海南鶏飯。
オペラ地区の店にもフラれた。仕方ない。
日曜日でもやっているところといえば…中華街だわ。13区へ転戦するも見つからず。日曜日オープンの店でも午後1時には閉まる。明日に宿題、持ち越そう。
ちょっと休憩しよう。ベトナム系食堂「ハワイ」に入る。
海南鶏飯がメニューにあるのを発見。偏愛モノではありませんか。見逃せず頼む。9ユーロほど。揚げパン「油条」も大好き、汁物でもないのにオーダー。0.9ユーロ。これもパリ。
帰りにピエール・エルメに行こう。
真夏のような暑さ、アイスクリームが食べたいな。帰りに「ピエール・エルメ」に寄る。
「ミス・グラグラ」という名のサンドアイスにしてみた。
「モンテベロ(Montebello)」はピスタチオとイチゴ味が黄緑色のマカロン生地にはさまれている。6.2ユーロ。
もう1つ、エルメの代表作「イスパハン(Ispahan)」も。6.2ユーロ。
バラの味をまとったライチのシャーベットとキイチゴ味が難なく決まっている。もはや定番、やっぱり絶妙だな。
しかしマカロンの色、鮮やか過ぎ。そのまままぶたに塗りつけたくなるアイシャドーのようなキラキラした赤色に指先を染めながら、手づかみでほおばる。
定番は偉大だ。まずはドゥ・ミル・フォィユ。6.9ユーロ。
エルメの生もの系では欠かせない。パイ生地のザクザク感はパリでしか味わえない。プラリネクリームの上品なこと。
ああやっぱりおいしい。幸せ。
レモン味のタルト、きりっと上品。5.5ユーロ。
どこでも見かけるアイテムも、すっきり上品な味わい。歩き疲れた夏に向くな。
ふつうに思えたイチゴシューも、かなり変化球。6.5ユーロ。
えっこのカスタードクリーム、独特の風味が。えーっと、なんだったっけ…。
脳内スパイス辞典のペラペラに薄いページを探る。あ、そうだカルダモンだ。えー、そう来るか、なぜ君がここにいる。インドで会おう。
底に潜むオレンジのマーマレードとの相性は悪くないけれど。テンション高いお菓子だな。
ワサビ入り「エモスィオン・マニフィーク」7.3ユーロ。
ワサビのジュレ、ワサビ入りマスカルポーネクリームにイチゴ入り。ひょっとしてこの黄緑色が…ワサビ?
日本人では思いつかない「いちごわさ」、さすが。腰を抜かして思わず買う。
うーん、ワサビ入りというには味を感じない。グラスの底のジュレは、言われたらそんな気もする…という程度か。
午後4時、帰宅。アシスタントが仕込み開始。
おやつデモは5月30日(水)と6月2日(土)、合計4回ある。準備にとりかかる。
中学2年生のミキちゃんに岩手・大槌で習った「ひょうずだんご」の中身づくりをお願いする。道具があまりない。
くるみは買ってきたばかりのジャム瓶の底でたたいて砕いた。きまじめに丁寧に混ぜてくれた。私よりよほど上手だわ。
マロンクリームで「くりようかん」試作。
30日は親子ワークショップで「きんつば」を作ってもらう。フランスで簡単に手に入る食材でも作れたら…と、スーパーで買ってきたマロンクリーム(500グラム入り2.52ユーロ)を寒天で固めてみた。
あ、この味、いいかも。衣をつけたらおいしいはず。よし、当日も作ってもらおう。
メールが。「重曹、隣のスーパーにありました」。
ジャーナリスト・ユミコさんからだった。くくー。おお神よー。思わず叫ぶ。よかった。