午前11時、ドモドッソラの広場で、1日1ジェラート。
「アマレナ」という名のかわいらしいジェラテリアは2カ月ほど前、オープンしたばかりとか。
2ユーロ。ミルク味とピスタチオ味にした。本気度が高い。
だってジェラートをこれみよがしにショーケースに飾っているのではなく、クーラーポットの中におさめているから。
ピスタチオだって渋い茶色で、自然な色だもの。
店の前のテーブルに陣取る。ケイにも少しやった。
人生初アイスクリームはイタリア。
体内に刷りこまれ、日本に戻って棒アイスをやったら「これジェラートじゃないよ、カーチャン」などとほざくガキンチョになったらどうしよう…って私がまいたタネか。
冷たいよ。少し小さじですくってやった。パクパクッ。やっぱりおいしいのね。
広場でカプチーノ、1.3ユーロ。安いうまい。
やっぱりジェラートとコーヒーはイタリアが最高だな。
カプチーノが1.3ユーロ、パリなら5,6ユーロはする。しっかり骨太の味わい。
正午、巨大コープへ。
目移りするがトモコさんたちがわざわざ寄ってくれたうえ、待たせてしまっては…。
イタリアらしい離乳食はないだろうか。ミラノ風リゾットとか、スパゲティ・ボロネーゼとか。
フランスでは「鶏のバスク風」とか「アッチ・パルマンティエ(ひき肉とジャガイモの)」を試してみた。
赤ちゃんコーナーにはあまり種類がなかった。
それでも「プロシュート・コット」の瓶詰めとお子様用のパスタを見つけた。
パスタは1.3ユーロ。
「プロシュート」を開けてやってみた。80グラム入り2瓶で1.85ユーロ。食べやすいようであっさり食べていた。
午後3時、お手製リコッタチーズケーキ。
石造りの家に出かけるトモコさん、「くまとさん」を見送った。ほとんど工事現場、子連れではちょっと危ない。
トモコさんが手作りのケーキを差し入れてくれた。
リコッタチーズケーキはサクランボがいっぱいで、ちょっとの酸味が効いていて、でもバランスがいい。丁稚ケイが半分以上、食べてしまった。返せー。
トモコさんにレシピを聞いた。「ええー、すごく簡単よ」。そらんじていた配合を教えてくれた。帰ったら作ってみよう。
洋ナシのペーストが詰まったオリジナル・ケーキも食べやすい。
午後5時半、おやつ名人・マリカ現る。
息子の友人アドリアーナをアシスタントにやってきた。
ボンジョルノ!居候先・トモコさん宅の外で声がする。わ、もう。約束の時間より5分、早いじゃない。
ここはイタリアというのに。すばらしい。
すぐに部屋を出る。2階の台所で大荷物を抱えた女性2人がいた。ほおを寄せてあいさつする。わー、太陽みたいな笑顔!
これぞイタリアのマンマ。
3種類ものケーキを作ってくれるという。手書きのレシピを用意してくれた。材料はもちろん、量りやハンドミキサーまで持ってきている。
古いレシピ本まで。「トモコが言っていたの。チカコは古いレシピを探しているって」。
わざわざありがたい。お土産に地元産お菓子まで用意していてくれた。
気持ちがうれしいな。心がほかほかした。
マリカは61歳、本当は「ジョセフィーヌ・アレサンドラ・マリア・ルドヴィカ」という長い名前だそうだ。女王さまみたい。
作ってくれたのはパンプディング、コーンミール入りショートブレッド、ジャムタルトだった。
詳しくは帰国後、報告します!