福岡まで途中下車[上]大阪〜明石〜岡山〜高松

空港第1ターミナルのイセタン羽田ストア午後1時、持ってきた食材で準備する午後2時、帝塚山にておやつ報告会午後3時、クレメダンジュ午後5時、ブルディガラのキャラメルラスク午後6時、南森町。「ル・サロン」で正午、明石で「玉子焼き」500円午後3時半、岡山駅着午後5時、岡山ではちみつソフトクリーム150円午後7時、うどん県に上陸午後8時、骨付ひなどり

福岡に行く途中、大阪へ。

パリまで同行してくれたリサさん母娘を訪ねることにした。

どうせなら「おやつ報告会」も。パリやスイスで覚えた味を披露したい。

デザートや手製の焼き菓子をキャリーケースに詰める。

ジャム3瓶にオリーブ油のボトル5本、紅茶2缶にチーズは3種類…。おむつも2泊だから30枚ほどいるだろうか。

ひゃー、パリに行くのと荷物の量が変わらない。

重量20キロは超えているだろう。スーツケースに加えて着替えを入れたかばん、パソコンとipadの入ったリュックもある。

丁稚ケイを抱っこひもに収納する。10キロの人間カイロは暑い重い。バギーもやっぱりいる。

でもイベントを終えたら荷物は半減するはず。宅配便もある。ここは日本、何とでもなるわ。

午前7時半、JR山手線〜東京モノレール。海外旅行よりハードル高し。

朝の混雑が始まりかけていた。大荷物の迷い犬2匹でワンワン、乱入してすみません。

抱っこひもの牢名主に泣かれたらくじけるところだったけれど、ぐっすり眠っていた。ホッ。

午前9時45分発JAL羽田〜関空行き、満席。

1歳のケイにとって28回目のフライトになる。機嫌はいまひとつだった。でもたった50分、楽勝楽勝。言い聞かせながらトイレの前でずっと、ゆーらゆら。

正午、関空から帝塚山へ。おやつイベント。

リサさんと娘ミキちゃん、カナコさんが迎えてくれた。

フル装備を笑われた。「日本だからどうにでもなるって思っているでしょう!」。図星だな。

だって日本なら荷物を置きっぱなしでトイレに行ける。エレベーターもある。あんまりノホホンとしているとそのうち、痛い目にあいそうだけれど。

午後2時、「パリのおやつスイスのおやつ」会、スタート。

8人が来てくれた。何せリサさん、ミキちゃんは一緒にパリをめぐって一緒に味わっている。驚かせるのは大変だ。準備に気合が入った。

レストラン「ポムズ」で習ったクレメ・ダンジュ、クリスティーヌ・フェルベールのジャムにピエール・エルメのレシピで作ったサブレやチョコペーストを用意した。「あ、あの味だわ」。リサさんに言ってもらえた。ホッ。

午後5時、ブルディガラのキャラメルラスク。

丁稚ケイより1日、早く生まれた女の子の母アイさんから渡された。「なかなか買いに行けないでしょう」。見覚えのある茶色いブツだった。

あ、キャラメルラスクだ。

パン店「ブルディガラ」は京都駅にも出店していて、駅に行けば必ず買っていた。うれしい。大切に少しずついただきます…なんて私の辞書にない。愛はスピード、すぐ食べます。もちろん大切に。ありがとう。

午後6時、南森町のギャラリー「ル・サロン」へ。

歯科医ユウさんと待ち合わせていた。ごくふつうのビルの階段を上がる。アンティークの照明、古い鏡…別世界だな。

エレガントな主宰者クミさんが迎えてくれた。

パリをテーマにした合同展「カフェ・ド・パリ」が16日まで開かれている。我が子「パリのおやつ旅のおやつ」も置いてくれている。お礼に来たかった。

作家のアトリエをイメージした展示で、箱から取り出して選べたり、娘さんの絵が混じっていたり。遊び心も満点だな。

初日は明石の幼なじみエミゴ宅で1泊させてもらった。

ギャラリー「ル・サロン」

午後9時、夜のおやつ。コーヒー味アメがけアーモンド「和洋」。

リサさんにまたいただいた。コーヒーキャラメル味がアーモンドにからむ。

カリカリ、上品な香りが大好き。両手から交互にポンポン、口に放り込んで「ひとり玉入れ」したい。

粟玄

正午、明石と言えば…の、玉子焼き。

「ふなまち」がおいしいですよ、と昨日、帝塚山のイベントに来てくれたアキコさんから教わっていた。エミゴも「明石で一番」だという。

泡立て器に菜ばしを付けて生地を溶いていた。

なるほど、よく混ざりそう。今度、試してみよう。ふんわりやさしい味、1人前が20個で500円。

板に乗って現れる。だしもあっさり、いい合いの手だな。30個ぐらい食べたような。

岡山へ。9月のイベントに向けて打ち合わせ。

ルネスホール(旧日銀岡山支店)にある公文庫カフェで、ワクワクする計画について話す。

何ができるだろうか。アイデアを練ろう。

はちみつ入りソフトクリーム、150円。

歩いて岡山駅に戻る。故郷・岡山、食べたいものは山ほどあるのに胃袋はひとつ、どうしよう。

地下街・一番街にある「山田養蜂場」で、ソフトクリームを頼んだ。バーゲン中なので半額だった。まったりとろけそう。

午後6時12分発、マリンライナーで瀬戸大橋を渡る。高松へ。

午後7時5分、「うどん駅」に着いた。友人ハルコさんに出迎えてもらった。高松に来るのは2年半ぶりになる。前回は1日でうどん6杯を平らげ暴走した。今回は理性的に、行こう、行けるはず、行ける…かな。

午後8時、香川名物「骨付鳥」を。一鶴屋島店へ。

「きっとタダチャン、好きだと思うよ〜」。ハルコさんに言われた。はい、骨付き肉は原始人の肉、本能のままテンションが上がるのだった。

ひなどり870円、おむすび300円。スパイシーで、肉汁たっぷりで。思わず燃える。タレにおむすびをからめるのもいい。おもちゃみたいなトンガリ三角おむすびもいとおしい。うどんだけじゃない香川県、だな。