午後1時半、福岡へ。まずは洋菓子店ジャックへ。
久留米から姉の運転で1時間、天神のホテルで別れた。お、ここなら洋菓子店「ジャック」が近い。
「エクレア・メープル」315円。生菓子でのメープルづかい、あまり見かけないな。試してみた。絞り出されたメープル入りクリームが、う、美しい。森の恵み、ほんのり香る。
けやき通りのセレクト書店「ブックスキューブリック」へ。
箱崎店で今年2月、出版イベントをさせてもらった。店主の大井さんにあいさつする。「いつでしたっけ」「ええっと、半年前ですか」。
棚から棚へ回遊魚になる。すみずみまで目が離せない。いけない、待ち合わせに遅れそう。
1年ほど暮らした薬院へ。
新聞社にいたころだから、もう7年前になるんだな。マイ冷蔵庫だったスーパー「ボンラパス」が跡形もなくなっていた。
がらーん。吹き出しセリフを夏雲に書き込みたくなるほど、見事に。話には聞いていたけれど…。
マンリーコーヒー、春風荘105号。
気を取り直そう。自家焙煎の「マンリーコーヒー」を訪ねることにした。
久留米の友人リエコさんの同級生が営んでいる。住所にほれた。だって「春風荘105号」なのだもの。
古いアパートで「一室商い」、福岡らしい。
入り口にある釡から豆のいい香りがする。店主ノリコさんはスターバックス出身で、コーヒーマスターの称号を持つ。
深煎りの「ダークチョコレート」を水出しコーヒー用に挽いてもらった。250g、1110円。
水1リットルに豆50〜80gをだしパックなどに入れ、8時間ほど抽出すればOKという。イラストを手書きして渡してくれた。
ビターな節電コーヒー、楽しもう。
福岡のパン店といえば…の、セ・トレボン平尾店へ。
同行の友シホさんと目移りしながら選ぶ。クロワッサンサンド336円、ラスク158円、どこでも見かけると必ず買ってしまうフーガス189円…。ついつい手が出てしまう。
レジの向こうに見た顔が。あーっ、チーズ好きのミカさん。
先に声をかけてくれた。「あっ、チカコサン!」うわー、偶然。
パリに製菓留学していたころ訪ねてきてくれたり、京都のアトリエのオープンパーティーに来てくれたり。
ここ数年はご無沙汰していた。まさか、ばったり会うなんて。
「えーっ、チカコサン、こ、こども?!」。ミカさんも仰天していた。
お勧めのカフェオレスティック、189円。
ミカさんいわく「たまにしか作らないし、作ってもすぐ売り切れる」のだとか。バタークリームにコーヒー豆の砕いたのが入っている。カリカリと食感がいい。
薬院のチーズ店「欧グルマン」へ。
店長ユミコさんは福岡勤務時代からの友人だった。
チーズのための涼しい店内、汗がひく。ホッ。ゴルゴンゾーラ・ピカンテの特製アイスクリームを頼んだ。398円。
ザラッとした舌触りがゴルゴンゾーラそのもの、こだわりだな。
福岡発午後8時30分、成田行きジェットスターに。福岡-成田5940円。
就航した7月3日、ウェブで予約した。
4848円に座席料650円、予約料200円がかかって5940円だった。大手なら3週間前、ウェブ予約で3万円を超える。圧倒的に安い。
福岡空港、端っこの搭乗口までひたすら歩く。
受託荷物や機内の飲み物は別料金になる。機内音楽はなし、子連れでも優先されない。まぁいい、何せ6千円だ。呪文のように唱える。
午後10時半、成田着。着いてからが遠かった。
電車はもう最終が出ている。バスを待つ。
1時間ほど並んで乗った京成バスはキャンペーン中で2000円のところが800円だった。ひゃ、ちょっとうれしい。
午後11時40分、成田を出発。午前零時40分、東京駅八重洲口着。
ホッ。タクシーもすぐ拾えた。自宅まで20分たらず、3500円ほどだった。車内ラジオで「なでしこジャパン」初戦キックオフを知る。
福岡から自宅で1万円そこそこ、やっぱり安いわ。
翌朝は長崎・岩崎本舗の角煮まんじゅう、350円。
姉がくれたのを食べて感動した。ふわふわの皮ごと肉も手でちぎれる。筋っぽさもない。
長崎の人はこんなにおいしいものを食べているのか…。空港へ行く途中、大丸福岡天神店で買って帰った。
大とろ角煮まんじゅうはさらにやわらかかった。399円。
2週間ぶりの東京。
ヤッホー太陽くん、本気、出しておられますな。
福岡でもたくさん、出会いがあった。おいしいもの同士、どこかでつながっている。we’re connecting.シアトルのエツヤさんの言葉をまた、かみしめる。思いきり、東京の夏、楽しもう。小1の甥っ子たちと同レベルだな…。