パリ編[4]ロワシー〜羽田へ

最終日の朝食、ジュリアンのパット・ドゥルス最終日、ターミナル2Eのカフェで最終日、空港のベビールームでおむつ替え最終日、JAL42便の幼児食最終日、JAL42便の機内食最終日、JAL42便でおやつ、パンオショコラ最終日、機内ギャレーでお手伝い最終日、到着前の朝食。最終日、ときわ食堂で新サンマ定食。880円

1ユーロ≒100円。

午前7時、ホテルをチェックアウト

荷物はスーツケース3つに増えた。大人2人と1歳児分で23キロ×5=115キロまで運べるから楽勝だわ。

ケイが2歳になったら運賃がオトナ並みにかかるようになる。もうなかなか来られない。お鍋やリネン類も買いたかったが、7泊では時間切れだった。

午前7時半、サンドミニク通りのパン屋「ジュリアン」へ。

シャルル・ド・ゴール空港へ行く途中、タクシーで寄ってもらった。朝食を買おう。

開店したばかりのパン店にはヴィエノワズリ(クロワッサン系)などが並び始めていた。

小さなクロワッサン、パン・オ・ショコラ、エスカルゴ(レーズン入り渦巻きパン)にしよう。1個0.65ユーロ。

なつかしい「熊の手」も。1.65ユーロ。

「パット・ドゥルス」、ちゃんとあったあった。留学時代の7年前からずっと好きで、初めての本「パリ砂糖漬けの日々」でも書いた。クマの手のように切りこみが入ったパイだった。

空港まで40分、60ユーロ。

日曜日の朝、渋滞もなくスイスイだった。ジュリアンで買ったシュケットをつまみながら免税手続き(デタックス)の列に並ぶ。

ターミナル2E、L49搭乗口へ。

老舗菓子店「ラデュレ」もチョコレート店「メゾン・ド・ショコラ」も見当たらない。チョコレートタルトやマカロンを搭乗口で食べるのがお約束だったのにな。ちょっと残念。

カフェ「EXKI」で「ジュリアン」のパンを食べた。

いかにもオーガニックなカフェでカプチーノ3.6ユーロ。

旅のおともに板チョコも。2.6ユーロ。ニンジンフレーバーかと思ったら、ニンジン由来の酸化防止剤入りという。

クロワッサンたちをほおばる。身もだえした。

さすがジュリアン、役者が違う。クロワッサンはこうでなくちゃ。1枚ずつの層がくっきりしていてパリパリ感、日本では絶対に味わえない。

「熊の手」には洋ナシとチョコレート入り。

あれ、変わったのかな。以前はカスタードとチョコレート入りだった。相性がいい。もう最後だ、思い切り食べよう。

3時間前に空港に着いた。余裕のはずが出国や検査が行列で、あっというまだった。

丁稚ケイのおむつを替えておこう。広いベビールームがある。シャワーもできるような流しがあるのがシャルル・ドゴール空港の特徴だな。

午前11時発JAL42便で羽田へ。11時間40分。

9日前の行きと同様、満席だった。フーッ、やっぱりね。でも今回はベビーベッドの取り付けられる席が取れた。足元が広いから助かる。

幼児用ミールはパステル色、かなりおいしい。

ホウレンソウ、ニンジンもハムもコクがあって、でもあっさり。丁稚ケイにやりながらつまみ食いするのだった。とりわけジャガイモのピュレがさすがフランス、なめらかで濃厚だった。

オトナ向け洋食はビーフストロガノフ。

緑のチューブがあった。ゼリーか栄養ドリンク?と思いきや、うどんのツユだった。ハーゲンダッツアイスがうれしい。

おやつはパン・オ・ショコラ。

フランスらしいな。ちゃんとチョコレートのバトン2本入りなのだった。

パン・オ・ショコラたるもの、こうでなくちゃ。

丁稚ケイは11時間、大はしゃぎ。

最後尾のギャレーまで一直線、ワゴンをさわったり客室乗務員のお姉さんに抱かれたり。何往復しただろう。頼む、寝てくれ、寝させてくれー。まあ泣かれるよりいっか。

到着前のポーチドエッグ。

かかっているオランデーズ・ソースがニクイな。

午前6時半、羽田着。

青空がまぶしい。入国も税関も長蛇の列だった。まだ夏休みな感じだな。

出てきた荷物はすぐ送ろう。VISAカードの優待キャンペーン中、スーツケース1個が全国一律500円で宅配できる。関東は当日には着く。ありがたい。

山手線を半周して帰宅。モノレールを含めて660円。

たった7泊、でも濃い時間だった。ピエモンテでは食の職人に出会い、パリでも新鮮な目で街を歩けた。いい刺激になった。

1人でケイを連れて歩く2週間分ぐらいに相当するかも。

まだまだできたかも…とも思うけれど。また頑張るぞ、バージョンアップするために。オーッ。

エレベーターが動いている。

まだ暑い国に戻って来た。でもエレベーターがちゃんと動いていた。8月下旬、工事のため止まっていたから。ホッ。

巣鴨・ときわ食堂で新サンマ定食。

はらわたの苦みがたまらない。

8月の終わりに来たころは980円だったのが、880円になっていた。いいな、東京も。

「インドに赴任して一時帰国したら、日暮里からタクシーでときわ食堂に乗りつけよう」「喜福堂のあんぱんも買おう」。

言い合った。でもいったいいつになるのやら…。