午後4時半、法学部懇親会。
講演を終えた。もっとうまく話せたかも…。遅いっつーの。
生協「ピーチユニオン」へ。「みなさまのご健勝を祈って…」。
お約束のあいさつ、何だかうれしい。
「刺身に醤油」「とんかつに千切りキャベツ」パーティーには「ゴケンショー」が欠かせない。つきもののセリフ、うれしくなる。カンパーイ。
ビュッフェ料理をいただこう。ローストビーフにお寿司、お刺身…高そうなものから箸を伸ばす。
「エビチリ、おいしい」「いけますね」。
講演に来てくれたヨシコさん、シュンサクさんと言い合った。
OBたちの近況報告が続く。在学生もマイクを持った。将来の夢って何だろう。
「ケンチョーに行きたいです」。
「ケンチョー志望です」「ケンチョーに入りたい」。同じ言葉が続く。
その鳥はどこにいるの?青い鳥なの?
マイクを奪って問いそうに。エビチリをほおばっていてできなかった。よかった。
午後6時半、母校を出る。
大きな花かごをいただいた。失敗ばかりだったのに母校はあたたかい。ありがたくて涙が出る。
また遊びに押しかけよう。口実を考えなくちゃ。
午後7時、1人反省会。
ホテルに荷物を置く。せっかく1人なのだ、満喫しよう。
「1人バー」「1人居酒屋」「1人王将」…妄想はふくらむ。
手っ取り早く、ホテル近くのラーメン屋さんへ。とりそば(小)500円。1人でカウンターに座るだけでうれしい。
元・日銀岡山支店にある「公文庫カフェ」へ。
お次は「1人カフェ」にしよう。塩キャラメルティー500円。
午後9時、久留米の姉へ電話。
1歳4カ月になった丁稚ケイと一晩、離れるのは初めてになる。
大丈夫とは思うけれど…。
泣きもせず、コテンと寝たらしい。ホッ。私も朝まで起こされずに眠れる。やったー。
そう思ったがおっぱいが張る。夜中に目が覚めた。イタタ。つらいのは私の方だったか。
翌朝9時半、取材。
24時間ミルクバーは在庫が満タンになってきたようだった。くくー、痛い。唯一の客を久留米に置き去りにしたため、飲む人がいない。
早く帰ろう。
岡山木村屋のココアパン、70円。福岡で入院中の母の好物だった。
山珍の豚まん、1個300円。高校時代から食べ続けて四半世紀。
エビチリ、高菜、とりねぎ…アイテムは増えているのに豚まん一筋、浮気しないのだった。次こそはエビチリにしてみよう…といつも思うのだけれど。
白十字のワッフル、1個120円。
ポッテリしたエクレアは147円。「どっこいしょエクレア」と呼んでいる。だって真ん丸だし。
大手まんぢゅう10個、740円。
JR岡山駅の売店で買った。
「岡山土産に吉備団子、買いませんよねぇ」。取材してくれた新聞社の人たちも話していた。そうそう、私も「大手まんぢゅう」だな。
午後1時、JR広島駅で降りる。
お弁当店「むさし」で俵むすびを手に入れる。650円。新聞社時代、広島での夜勤明けによく食べた。
広島の方言が包み紙に描かれているのを眺めながらホームでいただく。
「ほいじゃけえ=それだから」「わや=無茶苦茶」「めぐ=こわす」。岡山と似ているな。
甘栗も。360g、1150円。
おむすびと一緒に広島駅でいつも買っていた。むきやすくて列車のお供にぴったりなのだった。
午後4時、福岡・久留米に到着。
ケイ、の、飲んでー。授乳しながら岡山で立ち寄ったカフェと学校「pieni..ecole +cafe」での会話を思い出す。
「何か新しいこと、したいですよね」。店主ヒデミさんが言った。そうそう。「これまでの延長線上で」。本当に。走る先に新しいことはある。
「一緒に何かしましょう」。イエイ、イエイ、そうしよう。
母校とのご縁もできた。大切にしよう。来年は故郷がますます近くなりそうだな…ってもう来年かい。