羽田発6:30,JAL101便で伊丹へ。
伊丹空港に勤めるクミコさんが仕事前、出て来てくれた。
豚まんで有名な「551蓬莱」のカフェにもひかれたけれど、空港の眺め優先にした。
「MOCHI CREAM CAFE」へ。
さすが神戸発祥、おひざ元だけあるな。とにかく広い。一面の窓から滑走路が広がる。ここ、元々は何だったっけ。
「レストランつばさ」が閉店した跡地という。
ズンダ豆のMOCHI CREAM 157円、コーヒー290円、空港の眺め0円。
神戸・三宮にある室内遊び場「キドキド」へ。
正午の待ち合わせまで時間があった。抱っこひものケイを放とう。ヘトヘトにさせて、会っている最中は眠らせよう。
ボーネルンドが全国16カ所で運営する。神戸店は便利な場所にあって助かる。
よーし、走れ、走るんだー。50分利用して1100円だった。
「にしむら珈琲北野坂店」へ。
デートの相手は宝塚のミユキさんと西宮のミキさんだった。
ミユキさんとは3年ぶりだった。やさしい笑顔、ちっとも変わらない。私がパリ留学から帰国した直後、神戸で開いていたカルチャー講座に来てくれていた。
アフター講座にお茶をするのがお約束だった。彼女が案内してくれたのが「ザ・神戸」、にしむら珈琲だった。
神戸を中心に11店あるが北野坂店は「特別」。
阪神大震災前まで会員制だった。
オーナーが戦時中に過ごした「上海の英国風洋館」がモチーフという。ゴージャスでシックな内装、時代の迫力も感じる。
外国の風が吹く港町・神戸らしい。
コーヒーと生ケーキセット、1200円。フレジエにした。
ミユキさんが案内してくれたのは神戸の財閥を描いたTVドラマ「華麗なる一族」が放映されていたころだった。
「華麗なる一族の世界だ〜」。はしゃいだのを思い出す。
3軒目。「さるぅ屋CAFÉ CHAMON KOBE」へ。
ミユキさんの案内で横道に入る。「エベレスト」マンションを通り過ぎる。築80年の白い洋館だった。ひえー、最初は迷いそう。
「ハンバーガーがおいしいんですよ」。ミユキさんに勧められた。さるぅ屋バーガープレート、1050円。
ミキさんと大口を開けてかぶりついた。わぁ、ニクニクしい。
「ハンバーグじゃない」「肉、ですね」。ジョッキになみなみ注がれたオレンジジュースもうれしくて楽しい。
ミユキさんは「さるぅ屋」でヨガを教えている。
歩く邪念のカタマリだからヨガ向きじゃない。「心を空っぽに」「自分と対話を」と言われても…。
「終わったら何、食べようかな」で心がパンパンになる。胃袋と対話してどうする。
東京でも教室に申し込んだけれど通えず、有効期限つきチケットを無駄にしてしまった。
でもミユキさんのヨガならなじめそう。1回だけで参加できるのもうれしい。
2階のサロンにヨガマットを敷く。
遊び疲れたケイはまんまと眠った。よかった。後ろでこっそり、参加させてもらおう。
ケイもミユキさんのいやしの空気に包まれたせいか、最後の10分まで眠っていた。上出来、上出来。
ミキさんは言った。「縁に乗る」。
急な誘いにもかかわらず来てくれたミキさんは言った。「今年は<縁には乗ろう>と思って」。思わず復唱した。縁には乗る。
いいな。私もテーマにしよう。ブイブイ、じゃんじゃん縁には乗ろう。
ゴーフルの正しい食べ方は…。
ミキさんが神戸風月堂のゴーフル缶を贈ってくれた。海の向こうに赤いポートタワーや「いかり山」が描かれている。
「こうやって重ねて食べてください」。ミキさんは両手を口に当てて、ハンバーガーを食べるみたいなしぐさをした。
えっ、薄焼きのゴーフルを?1枚ずつ食べるんじゃなくて?
「はい、そのほうがおいしい」。なるほど、試してみよう。
大好物の「オオミミ」も。
「名前がいいですよね」。ミキさんが笑った。ふふ、確かに。
神戸の老舗ベーカリー「フロインドリーブ」のパイだった。しっかりカリカリしていて、焼き込まれていて。
落ちたかけらも惜しい。ザザザーッ。残さずいただこう。