ニュージーランド編(12)ロトロア湖ジョギング&スーパーラグビー観戦

1ニュージーランドドル≒80円。

7:00、やっとジョギング。

走りたい。ずっと思いながらできずじまいだった。帰る前日になってようやく、ケイが起きそうにもないのを見計らって決行した。

高熱の影響か、赤ら顔が続いていた丁稚ケイもずいぶんよくなった。

私の腹黒さが乗り移ったかのような番長ぶりも収まりつつある。

夜泣きは長いが、とりあえずホッ。

ロトロア湖を1周。

宿から15分ほどでたどり着いた。朝日が昇る。あ、ふわーり気球が浮かぶ。高いものを見ると祈りたくなる。こうして1人で走れること、ありがたい。

1周3.8キロの湖畔をゆっくり走った。

水鳥たちが集まる。あ、飛べない鳥プケコも。

1時間余り走って戻る。

朝食は人気カフェ「Hazel hayes」で。

ヴィクトリア通りを通るたび、いつも満席で気になっていた。

店の前の看板には「手作りハッシュブラウンをどうぞ!」とある。

自慢のハッシュ・ブラウンを

ゴロリンと2個、カリッと揚がったコロッケみたい。「ジャガイモのお焼き」みたいなのを予想していたがこう来たか。

ベーコンにポーチドエッグもたっぷり、食べごたえがある。17ドル。財布にも胃袋にもガツン、だな。

Hazel Hayes

19:00、スーパーラグビー観戦へ。

前日の夕方、チーズ学校から送ってくれた料理研究家のフィオーナが「明日はスタジアムで試合があるわよ」と教えてくれた。

7歳の甥っ子ユウとリョウに訊いた。行ってみたい?「行きたい」と言う。じゃあ行こう。

宿から歩いて15分でワイカト・スタジアム。

試合はNZ,豪州、南アの15のクラブチームが争うスーパーラグビーで、地元チーフス対チーターズ(南ア)だった。

入り口のチケットブースに並ぶ。どの席にしようかな。迷って「屋根なしキッズゾーン」にした。

大人15ドル、4歳以上の子ども5ドル。ひざの上のケイは無料だった。

スタジアム外で腹ごしらえ。

ドーナッツやホットドッグのワゴン屋台が並ぶ。値段も内容もほとんど同じなんだな。

フィッシュ&チップスでもあれば気分も出るところだが見当たらない。

日本では「アメリカンドッグ」と呼ばれるソーセージのフリッターを持って歩いている人がいた。あれと同じのをください。「ホットドッグね」。4ドル渡す。

「ケチャップをつける?」ハイ少しだけ。そう頼むとケチャップの海にサッと浸してくれた。串カツみたいだな。

ホットチップス(フライドポテト)は4.5ドルだった。

姉は何とも言えない顔をして巨大ホットドッグを2つも持っていた。

あれ、ちゃんと教えてあげたのに。「日本のアメリカンドッグ=ホットドッグだよ」って。

ユウとリョウも涙目になっていた。「これ欲しいのじゃない」。ぜいたく言わず食べなさいっ。

姉が間違えて買ったのは「アメリカンホットドッグ」、7.5ドルだった。もったいないので私がかじる。「アメリカンでもないな」「しかもホットでもない」「待たされたんだけど」。

姉と言い合う。

ミニドーナッツは本当にミニだった。5個で3ドル。

会場へゴー。

100%チーフス・ファンしかいなさそう。

甥っ子たちも大興奮した。1本しか買わなかったチーム旗の取り合いになる。子どもへ無料で配られた旗をもらって丸く収まった。

姉は複雑そうだった。「もらえるなら10ドルも出して買わなかったのに…」。

双子はライバル、何でも2ついるんだな。