1ニュージーランドドル≒80円。
7:00、やっとジョギング。
走りたい。ずっと思いながらできずじまいだった。帰る前日になってようやく、ケイが起きそうにもないのを見計らって決行した。
高熱の影響か、赤ら顔が続いていた丁稚ケイもずいぶんよくなった。
私の腹黒さが乗り移ったかのような番長ぶりも収まりつつある。
夜泣きは長いが、とりあえずホッ。
ロトロア湖を1周。
宿から15分ほどでたどり着いた。朝日が昇る。あ、ふわーり気球が浮かぶ。高いものを見ると祈りたくなる。こうして1人で走れること、ありがたい。
1周3.8キロの湖畔をゆっくり走った。
水鳥たちが集まる。あ、飛べない鳥プケコも。
1時間余り走って戻る。
朝食は人気カフェ「Hazel hayes」で。
ヴィクトリア通りを通るたび、いつも満席で気になっていた。
店の前の看板には「手作りハッシュブラウンをどうぞ!」とある。
自慢のハッシュ・ブラウンを。
ゴロリンと2個、カリッと揚がったコロッケみたい。「ジャガイモのお焼き」みたいなのを予想していたがこう来たか。
ベーコンにポーチドエッグもたっぷり、食べごたえがある。17ドル。財布にも胃袋にもガツン、だな。
19:00、スーパーラグビー観戦へ。
前日の夕方、チーズ学校から送ってくれた料理研究家のフィオーナが「明日はスタジアムで試合があるわよ」と教えてくれた。
7歳の甥っ子ユウとリョウに訊いた。行ってみたい?「行きたい」と言う。じゃあ行こう。
宿から歩いて15分でワイカト・スタジアム。
試合はNZ,豪州、南アの15のクラブチームが争うスーパーラグビーで、地元チーフス対チーターズ(南ア)だった。
入り口のチケットブースに並ぶ。どの席にしようかな。迷って「屋根なしキッズゾーン」にした。
大人15ドル、4歳以上の子ども5ドル。ひざの上のケイは無料だった。
スタジアム外で腹ごしらえ。
ドーナッツやホットドッグのワゴン屋台が並ぶ。値段も内容もほとんど同じなんだな。
フィッシュ&チップスでもあれば気分も出るところだが見当たらない。
日本では「アメリカンドッグ」と呼ばれるソーセージのフリッターを持って歩いている人がいた。あれと同じのをください。「ホットドッグね」。4ドル渡す。
「ケチャップをつける?」ハイ少しだけ。そう頼むとケチャップの海にサッと浸してくれた。串カツみたいだな。
ホットチップス(フライドポテト)は4.5ドルだった。
姉は何とも言えない顔をして巨大ホットドッグを2つも持っていた。
あれ、ちゃんと教えてあげたのに。「日本のアメリカンドッグ=ホットドッグだよ」って。
ユウとリョウも涙目になっていた。「これ欲しいのじゃない」。ぜいたく言わず食べなさいっ。
姉が間違えて買ったのは「アメリカンホットドッグ」、7.5ドルだった。もったいないので私がかじる。「アメリカンでもないな」「しかもホットでもない」「待たされたんだけど」。
姉と言い合う。
ミニドーナッツは本当にミニだった。5個で3ドル。
会場へゴー。
100%チーフス・ファンしかいなさそう。
甥っ子たちも大興奮した。1本しか買わなかったチーム旗の取り合いになる。子どもへ無料で配られた旗をもらって丸く収まった。
姉は複雑そうだった。「もらえるなら10ドルも出して買わなかったのに…」。
双子はライバル、何でも2ついるんだな。