1ニュージーランドドル≒80円。
9:30、ハミルトン交通センターへ。
「あれ、当たった」「あ、ボクも」。甥っ子ユウとリョウが叫んでいる。え、何が?
そう言っていたら、ポトリ。雨粒が落ちてきた。2週間の滞在中、初めてだな。
海に行こうとする日に降るなんて、雨女の本領発揮か。
行ったら止んでいるかもしれない。晴れを祈ろう。
センター近くの「シエラ・カフェ」で朝食。
日曜の朝、開いていた。番号札を手に好きなテーブルで待つキウイ式セルフにも慣れた。どこのカフェでもたいてい子ども椅子がある。助かった。
チャバッタ3切れにバター3つ。
どこでもバター・トーストがおいしかった。じゅわっ。
9:30、交通センターに行く。あれ、ラグラン行きのバス停がない。
どこにあるんだろう。チケット売り場で訊く。
「ラグラン行き?ノー、日曜日はないわ」。
えー、そんな。現地在住フミコさんがあると言っていた。
でもバス停そのものが見つからない。おかしいな。また戻って食い下がった。
「友人が日曜もあると言っていたからあるはず」。
窓口の女性は調べ直し、あっさり言った。「あ、そうそう、あっちから出るわ」。
何じゃそりゃー。指さされた方向に走る。よかった、間に合った。
10:00、サーファー天国へ。
ラグラン行きは1日1本だった。
牧草地を通り抜け、45分ほどで着いた。小雨は途中で止んだ。ホッ。曇り空だが許そう。
11:30、フミコさんと合流。
フィッシュ&チップスを食べに行こう。
ドイツ語翻訳家のアーニャがおいしい店を教えてくれた。海沿いを20分ほど歩く。
海のそばにフィッシュ&チップス。
小さな看板がひとつ立っているだけだった。ここ?魚の加工場みたいな倉庫の中だった。ケースにとれとれの魚が並ぶ。
いかにもおいしそう。ええと、本日のメニューは…。
フィッシュ&チップスの定番レモン・フィッシュと、レッド・コッドだった。それにしよう。
プリプリでクセがない。波止場で揚げたてにかぶりつく。
8.5ドル、ニュージーランド初のオトク感。
プリプリ、揚げたて、しかも安い。病みつきになりそう。
フミコさんたちは持参したレモンを絞っていた。
イギリス流だと酢をかけるから「酢の替わり」だった。
「NZの人にはエエッ?みたいな顔をされるけれど」。英国出身のパートナー・イアンが笑った。
13:30、やったー、青空だ。
てくてく歩いてビーチに戻る。
よどんだ海の色が、絵の具を落としたようなエメラルドグリーンに染まっていた。
午前中とは別の場所みたい。青い空、橋から海に飛び込む少年たちの水しぶきもまぶしい。ちょっと出来過ぎだ。
16:00、ハミルトン行きバスに乗る。
論文を書くために姉はまた来るかもしれない。私も便乗しよう。フミコさんと夢を話す。料理好きの彼女と一緒に、また何かできたらいいな。
23:59、オークランド発ニュージーランド航空。
隣の席よ空いていてー。祈りは通じず満席だった。
でも香港まで11時間、丁稚ケイはほとんど眠っていた。やったー。
おかげで11時間、11キロをひざの上に乗っけたままだった…。右ひざ、しびれた。