サンフランシスコ&シリコンバレー編 [2]

シリコンバレーおやつ探検。シリコンバレーおやつ探検。

サンノゼ在住の友ヨーコさんに連れて行ってもらった。まずはサンタクララにある「STAN’S DONUT SHOP」へ。50年前の創業時のまんまと思われるレトロっぷりがたまらない。

極太めん棒で生地を伸ばし、フライヤーで揚げて、砂糖衣をかけて網棚に乗せて…。カウンターの向こうでばっちり見える。うわぁ、かぶりつきで見ていたい。いきなりハートを射抜かれた。

揚げたてふあふあドーナッツ。思わずナデナデしたくなる。揚げたてふあふあドーナッツ。

いつものようにオールドファッション・ドーナッツを頼む。1個85セント(70円)、店で食べると0.92ドル(78円)。頼りないコーヒーがまた、たまらなくあうんだな。ヨーコさんを待ちもせずモグモグ。

ヨーコさんが戻ってきた。ケーキタイプのを分けてくれた。「まだ温かいですよ」。ショーケースからではなく、金網からできたてを渡してくれたという。わーん、いいな。気づかなかった。オールドファッション一直線を返上しよう。私も私も。砂糖衣が薄くかかったのを頼む。

ほの温かいのにかぶりつく。あれ?クリームが入っている?と思うほどやわらかい。大きいようだけれど軽い生地なのでペロリ…って、しっかりどっしりだってワタシャペロリだよ…。揚げたてなのだもの、おいしくないわけがない。

営業時間が午前6時〜午後3時、というのもまた、豆腐屋さんみたいだな。薄いコーヒーを片手に週末、時が止まったようなカウンターでゆるゆる過ごしたい。

病棟ファーマーズマーケット。病棟ファーマーズマーケット。

サンタクララの総合病院カイザー(Kaiser Permanente)の桜が咲く庭で開かれていた。並ぶテント15軒ほど。こじんまりとしているけれどアットホームで見やすいな。ファーマーズ・マーケットで手土産を調達してすぐお見舞いに…なんてできたら最高なのにな。福岡で入院中の母を思い出す。

試食もアメリカンサイズ、太っ腹でうれしい。イチゴ屋さんでは大きな1粒をまるごと、チーズ屋さんでも全種類試す。フレーバー付きアーモンドもたくさん! ニンニク味、ハラペーニョ味、はちみつ・・どれもおいしい。お客は白衣姿が多し。

Pacific Coast Farmers’ Market

フムスいかが〜!の声に誘われて。フムスいかが〜!の声に誘われて。

明るいお姉さん2人組がヒヨコマメのディップ・フムス(ハモス)を売っていた。その名の通りフムス天国! ピタパンに乗せて試食しまくる。

あれ?これマメ、入っている?「いいえ、これは入ってないわ」。トマトとバジルのディップだった。おうちで作る参考にしよう。アメリカはディップがたくさんあって勉強になる。

イタリア・カフェのバーガーはちょっと違う。イタリア・カフェのバーガーはちょっと違う。

スタンフォード大学のすぐ隣にあるイタリア系カフェ「Tootsies」へ。居候先のノリコさんと前日、行こうとしたけれど午後5時の閉店間近で入れなかった。

ノリコさんが大好きという「Tootsie’s Burger」9.95ドル(840円)にする。ハーブ入りバンズがさわやかでカリカリで、お肉もジューシーで食べやすい。

イモ好きとしては何よりフレンチフライが気に入った。細切りでカリカリなのだけれど、イモの味が分からないほど細くなく「うちらおイモだけんね、そこんとこヨロシク」との主張が伝わってくる。丼いっぱい食べたい。青い空、本当にハンバーガーが似合う。子ども用椅子もあって楽ちん。

Tootsies

ベーキング好き女子、その名もBaker。ベーキング好き女子、その名もBaker。

転職間近の研究者ダウシー宅をサニーベールの自宅に訪ねた。こじんまりとした素敵なフラット! 築40年、プールも庭もある。

リッチなブラウニーを披露してくれた。

「突撃!隣の台所」。フィナーレも笑顔の輪。「突撃!隣の台所」。フィナーレも笑顔の輪。

今回の北米縦断ツアーもツテをたどり、あちこちの家庭に出没してお菓子作りを習うことができた。どこのお宅でも温かく迎えてくれた。

ダウシーが最後になる。カーペット敷きで丁稚ケイもハイハイしまくり、ヨーコさんもダウシーもたくさん抱っこしてくれた。本当にありがとう。

踊り出したくなるフィルズ・コーヒー。踊り出したくなるフィルズ・コーヒー。

ヨーコさんと「フィルズ・コーヒー」へ。サンフランシスコ圏に7店舗ある地元チェーン店だった。手作り感満載のしつらいがいい。おそらく店ごとに違うんだろうな。

店員さんも「ひょっとしてあなたが豆、収穫してきました?」と問いたくなるいでたちで、楽しそうに働いている。

壁のメニューを見ながらヨーコさんとささやきあう。「これ、コーヒーですかね…?」。深煎り、中煎り、浅煎り、カフェインなしごとに4〜5種類もある。選べないなー。

授乳中なことを考えたらカフェインレスにすべきだろうがダメ母はきっぱり言おう。アイ・ニード・カフェイン!「濃くて酸っぱくないものを」。大ざっぱに頼むと選んでくれた。サイケな壁に見守られてゴクリ。1杯3ドル(255円)の幸せ。

Philz Coffee

ええい、いてまえー、インアウト・バーガーへ。ええい、いてまえー、インアウト・バーガーへ。

ハンバーガーの西海岸の雄「 In-N-Out Burger」へ。ニューヨークの空港で食べた東の横綱「FIVE GUYS」と食べ比べたくなったから。

パロアルトの居候先タクジさん夫婦に連れて行ってもらった。彼の同僚でも「どっちが好きか」論争になるとか。タクジさんは「もちろん、In-N-Out」派、なのだそう。店員の応対が丁寧で、きっちりしていて、テーブルなどもよく掃除しているのだとか。「月に1回は食べたくなる」とタクジさん。

In-N-Out Burger

それほど隠していない隠しメニュー、「アニマルスタイル」で。それほど隠していない隠しメニュー、「アニマルスタイル」で。

お店のメニューにはなくて、知っていないと頼めない隠しメニューがある。お店のウェブには「それほど隠していないメニュー(NOT SO SECRET MENU)」とあるけれど。パテやチーズを2枚にしたり、バンズの替わりにレタス包みにしたりできるそうだ。

ノリコさんたちに教わったのが「アニマルスタイル」だった。何だか野性的で楽しそう。ハンバーガーもフレンチフライも「アニマルスタイル」にした。

ハンバーガーにはピクルスと炒めタマネギ、サウザンアイランド・ドレッシングのようなソースを2ドル(170円)で加えてくれる。フレンチフライは3.4ドル(290円)で、同じようなソースにチーズがとろけてたまらない。飲み物と合計で7.52ドル(640円)になった。

オバマ大統領も好きなFIVE GUYSに比べて人間的なサイズ。ちょうどいい。バンズがびっくりするほどやわらかい。パテもほどけるような食感。何よりお店の人がきちんとしている。これも味覚のうち、大事だな。赤ちゃん連れと見るやお店特製シールをくれた。何に貼ろう。