脱・マンネリ、岡山を食べよう。
故郷に戻ればいつだって定番が恋しい。山珍の豚まん、白十字のエクレア、すわき後楽中華そば…。
岡山土産…といえば、の「大手饅頭」も。丁稚ケイは1日3個も食べた。
たまには「おやつ冒険」しよう。
「すわき」でも定番の醤油ではなく「スペシャル醤油ラーメン」に。750円。揚げタマネギとゆで卵入り。
ふにゃーと頼りない中太麺がなつかしい。福岡・久留米の甥っ子ユウも気に入ったようだった。
替え玉を頼みながら叫んだ。「硬めで!」。さすが久留米ラーメンっ子、やるな…。
「梅ゲンコツおにぎり」はやっぱり外せない。竹皮に包まれている。170円。温かいうちに食べようっと。
真っ赤な小梅はテーブルにも「ご自由にどうぞ」と置いてある。姉と2人、小さなトングでつかむ。
「なつかしい〜」。小皿に山盛りにする。
岡山木村屋の「たくあんサラダロール」120円。
あるのは知っていたが…。どうだろう。
マヨネーズで和えた「たくあん」入り。しゃきしゃきした歯ごたえで、ゴボウサラダみたい。
定番のバナナクリームロールは110円。
袋にあしらわれたバナナ坊や(と勝手に命名)も私の子ども時代から変わらない。
「バナナのスイートな風味がとってもステキです」と書かれたコピーがとってもステキです。やっぱり永遠だわ。
「豚の蒲焼き」に初トライ。
「B級グルメで人気ですよ」。タクシーの運転手さんが教えてくれた。し、知らなかった。
パッと見は「うな重」そのものだった。目玉焼きをのせてみた。680円。
JR岡山駅をさまよう。
桃太郎さんを仰ぐ。キジ、サル、イヌ…あ、お供が多い。ハトだ。鬼が島に行きたいのかな。
岡山名物・吉備団子入りジェラート。
ミニ180円。きなこ味のアイスに刻まれただんごが入っている。おお、確かに。粒々ながらモチモチした食感、吉備団子だな。
瀬戸ジャイアンツのレーズンサンド。
皮ごと食べられるブドウとして近ごろ、人気の「瀬戸ジャイアンツ」のセミドライがぎっしり詰まっている。5個入り1050円。
クリームもあっさりふくよかな口当たり、いいな。あっというまになくなった。また欲しいが1個200円…ちょっとお高いかな。
福岡に帰る途中の姉から電話。「洗濯物!忘れたじゃろ〜」。
しまった。実家近くのコインランドリーで2家族7人分の洗濯物を回した。乾燥機に移したまま取りに行くのを忘れていた。あーあ。
近くに住む叔母に電話する。「まだ、あったよ〜」。よかった。預かってもらうことにした。
東京に戻って気付いた。
あ!ケイのおもちゃを忘れた。
最終日に泊まった宿に電話する。クリスマスプレゼントに相方ユウさんが買ったばかりだった。
パソコンのおもちゃ、ベッドサイドテーブルの下に隠れていたらしい。またしてもポカ。出てきたからいっか。
忘れ物してばかりだ。東京でも。
あれ、靴がない。田園調布の友リエコさん宅に行った帰りだった。
地下鉄を降りようとして気付いた。丁稚ケイの左足が、赤いソックスだけになっている。あイタタ。
どこで落としたんだろう。
駅や忘れ物センターに電話したが、ない。
私が買ったクリスマスの贈り物だった。まだ3回ほどしか履かせてない。わざわざ足の計測もしてもらい、「Kei」と名前を書いたのに。トホホ。
リエコさんも探してくれたがないという。交番にも届けてくれた。
あきらめかけた2日後のクリスマス。
「あった!」リエコさんからのメールに飛び上がった。
イチョウの木の根元に「kei」印の靴がポツンと置かれていたという。
「昨日だって、さんざん探しながら歩いたのに…本当に不思議です」。
年明け早々、受け取りに。
リエコさんはサンタクロース柄の袋に入れて、用意してくれていた。うふふ。さすが田園調布、サンタも住んでいるんだな。
年末年始に忘れ物3連発、でも3つとも戻って来た。すごい、本当に日本はすばらしい。まだ私はツイている。
感心していないで反省せねば。しまっていこー。