ハワイ編5・フードワゴン女子!追っかけ隊

まずは「ヴィア・ジェラート」。

Hawaii Web TVのシノグさんに案内してもらった。かわいいトラックにひとめぼれだわ。パンチボウル通りを小走りになる。

ハワイ州立図書館前のトラックをのぞき込む。あ、開いている。アロハ〜。

店主メリッサはUターンだった。ニューヨークから大好きな故郷に戻り、8カ月前にオープンしたという。

ジェラート屋になったのは「大人も子どももみんな好きでしょう」。ハワイ産にこだわる。ミルク、ヴァニラ、リリコイ(パッションフルーツ)…。

瓶に入ったワッフルコーン。

いかにもおいしそう。ハワイっぽい焼き柄なのもニクイなぁ。

市販品でなく彼女の手によるとか。すごい。黒板書きのメニューを見る。悩んでいたらチョコレートを試食させてくれた。

ハワイ産ヴァニラとアズキ、4ドル。

どちらもさっぱりミルキー、たまらない。手作りの味だな。

「ハワイの人たちは濃厚なのが好きだけれどね」。メリッサは笑った。

Via Gelato

2台目はランチプレートの店「ユー・ハングリー?」。

サウス通りとハレカウヴィラ通りの角にある駐車場で店開きしていた。

ちょっとさびた白いトラック、また味がある。「お腹すいた?」と書かれた赤字も骨太だな。思わず「イエース!」と親指を立ててしまいそう。

外観に似合わず、笑顔の素敵な女性が切り盛りしていた。

家族で営んで8年になるという。ガーリック・アヒ(マグロ)、シーフード・コンボ…。魚料理が自慢らしい。

「オノ・ハワイアン・ステーキ」を試食させてもらった。オノ、というのはハワイで「おいしい」、の意味だった。

魚のスイートワサビソース弁当、ミニサイズ5ドル。

甘いワサビっていったい…。怖いもの見たさで頼む。カップ入りのほんのり緑色のソースをかける。

あ、いける。甘いたれにさわやかさが残る。何より白ご飯が外国とは思えぬおいしさだった。さすがハワイ、やるな。

ホノルル、カップケーキの奇跡。

シノグさんがカップケーキのトラックを探して急ぐ。長男モトキ君の3者面談が午後2時にある。それまでに見つかるかな…。

「このあたりなんだけれど…。あぁ、いない」「あきらめましょう、もう時間がない」「うーん残念、いるんだけどな…」。

一方通行の道に入る。シノグさんが突然、叫んだ。「あ、あれあれ!」

バックミラーを指さしている。青い車が映っていた。まさか、もしかして。

振り返ると…カップケーキ印の空色ワゴン。

話していたらマコトになった。偶然に興奮する。おまけに何てかわいいワゴンなんだろう。

ああ、どこに行くんだろう。後ろからなら追えるが前からは難しい。

「あ、カップケーキも右折する!」。

そのまま走るのかなと思いきや、ビショップ通りで車はスーッと止まった。やったー。

車を停めて駆けつけた。あ、窓を開けている。店開きだ。「あなたのこと、車の中で話していたんです」。

そういうとほほ笑んだ。「聞こえていたわよ〜」。うふふ、本当にそう思えるほどドンピシャだった。カップケーキの奇跡と呼びたい。

9カ月前にオープン。

人気というレッドベルベット、バナナとポイ(タロイモ)、ヴァニラを選ぶ。3つで6ドル。サイズが手ごろでちょうどいい。一番の好みはバナナポイだった。

しっとりしてクリームも軽くて、ハワイらしい。

ハワイ名物バターもちも。

普通の味、もっとモチモチしているBod-bod、チョコレート、グリーンティーの4種類を詰めてもらった。6個で8ドル。

ねちっとした食感、ハワイで食べるとまた違う。

ハワイのワゴン女子たち、思いっきり応援したくなる。笑顔がキュートすぎてメロメロになる。案内してくれたシノグさんもだけれど。

ハワイの魔法にも出会えた。願いを口にすれば後からついてくる、夢色ワゴンに乗って。彼女たちが夢を追いかけるパワーのおかげで、幸運を分けてもらえたような気がする。

the Girls who bake next door